離婚で兄弟分離ができる条件|離婚における子どもの福祉の原則4つ

離婚で兄弟分離ができる条件|離婚における子どもの福祉の原則4つ

3、親の離婚で兄弟(姉妹)が離された子どもの体験談

では、実際に親の離婚で兄弟(姉妹)が分離された子どもの体験談をご紹介します。

やはり兄弟(姉妹)は分離することで精神面に悪影響を及ぼすことがわかるでしょう。

(1)兄弟(姉妹)が離されて自分の意思で父親の元へ

両親が離婚し自分は母親に、他の兄弟は父親の元に引き取られていきました。

元から母が家を出ていたので、両親の離婚自体はさほどショックではありませんでした。

ですが、勝手に兄弟をバラバラに引き取り育てることを決めた両親を恨みました。

3ヶ月が経過したくらいのところで、兄弟と離れていることが寂しくて気が狂いそうになり自分の意思で父親の元に。

兄弟には親が考える以上の絆があり心の中で支え合っています。親の身勝手で兄弟を分けて育てることはやめて欲しいです。

引用:Yahoo! 知恵袋

(2)親の離婚で大学進学でも悩んでいる

両親の離婚で別々の戸籍になった兄弟はもう兄弟ではないのか?と心を痛めています。

親権は父親が持っていますが、監護権は母親なので母親と暮らしています。

ですが、父親が再婚した場合には、会ったことなくても母親は父の再婚相手なのでしょうか。

両親の離婚で、兄弟とは赤の他人になってしまったのか?一緒に暮らしている母親はもう母親ではないのか?と悩んでいます。

もうすぐ大学進学ですが、大学側から戸籍を求められたらと心配です。

引用:Yahoo! 知恵袋

(3)兄と離れたことで距離ができてしまった妹

両親の離婚で一時的に兄妹が離れてしまい、その後再会しても元の兄妹には戻れなかった体験談です。

5年間の期間を経て兄妹は再会しましたが、子どもの5年間は長いもので、食習慣や金銭感覚、全ての感性がずれてしまいました。もう、元の兄妹関係には戻れません。

しみじみ兄弟は離れるべきではないんだなと感じました。

引用:Yahoo! 知恵袋

4、離婚で兄弟(姉妹)を分離したい理由

親が離婚で兄弟(姉妹)を分離したい理由はどういうケースでしょうか。

ほとんどの場合が親の身勝手な都合のはずです。

当然ですが、親の都合で子どもに悪影響を及ぼしてはいけません。

離婚をしても子どもを安全に育てていくことが最優先です。

もしも兄弟(姉妹)分離を希望するなら、子どもを安全に育てるために必要なケースだけだと理解しましょう。

(1)父親側が跡継ぎが欲しい

兄弟(姉妹)分離を希望する父親の多くは、自分が長男で跡継ぎが欲しいという場合でしょう。

男の子だけでも引き取りたいと願うケースです。

しかし、子ども全員は引き取って育てられないと感じてしまうと、複数いる兄弟(姉妹)の中から跡継ぎだけを引き取りたいと考えます。まさに、親の身勝手なケースといえるでしょう。

(2)離婚はしたいが子どもとは離れがたい

配偶者とはこれ以上婚姻関係は続けられないが、子どものことは愛しているため、離れたくないと願うケースです。

父親の場合には複数人の子どもを育てることは難しく、独り立ちが早くできそうな長子だけでも引き取って一緒に暮らしていきたいと願います。この理由も親の身勝手です。

(3)母親の偏愛がひどく、兄弟(姉妹)一人だけを溺愛している場合

母親の子どもに対する偏愛がひどい場合に、父親が心配になり、愛されていない方の子どもを引き取りたいケースもあるでしょう。

場合によっては、虐待を受けている子どももいるかもしれません。

このケースの場合には子どもの安全のために兄弟(姉妹)分離を考えても仕方がない状態です。

もしくは、父親が子ども全員を引き取れないのかを検討していくべきでしょう。

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