夏は植物が育つ時期だけど…ガーデニング、近所迷惑は大丈夫?

第3回 トラブルの元? 夏のお庭遊び
庭やベランダでの楽しみのひとつといえば、“ガーデニング”。特に今の季節は観葉植物に限らず、トマトやゴーヤなどの夏野菜もすくすくと育つ時期だ。

ママテナの独自インターネット調査(有効回答数156)でも、庭やベランダで家庭菜園やガーデニングをしたことがある人は67.9%。全体の約7割がガーデニングの経験ありという結果となっている。

●近所のガーデニング、8割以上が「自由でOK」

だがちょっと気になるのは、ガーデニングによる近所の反応。実際にアンケートで「近所の人が庭やベランダで植物を育てていたら、どう思いますか?」と聞いてみたところ、以下の結果となった(複数回答)。

1位 敷地の範囲内なら自由に育てればいい 87.2%
2位 家のまわりに花や草木が増えてうれしい 23.1%
3位 落ち葉の掃除や剪定など、手入れをきちんとするか気になる 16.0%
4位 虫が増えそうだから植物は育てないでほしい 7.1%

ちなみに「花や草木はいいけど、野菜や果物は育てないでほしい」という意見は0%。ほとんどの人が隣近所のガーデニングについては、理解があることが判明した。日本の家庭において、ガーデニング文化は根付いているといえるだろう。

ガーデニング

●ご近所に侵入する花びらやグリーンカーテンには要注意!

だが、ガーデニングによる近所トラブルがまったくないかと言われれば、そうではない。実は、“近所のガーデニングで嫌な思いをした”という意見もちらほら寄せられている。

「桜の花びらがものすごい量で散っていて、それがもろにわが家の敷地に入ってくる。『すみません』のひと言もない」(40代前半)
「2階に住んでいた頃、下の階のベランダのグリーンカーテン(ゴーヤ)がうちのベランダまで伸びてきて、夏が終わって片付けるのが大変だった」(30代前半)
「敷地内でガーデニングをするのはいいが、散った草花の掃除をしない」(30代前半)
「手入れが悪く、毛虫がたくさん発生していた」(30代前半)

どうやら、その人の庭のなかだけで完結すれば問題ないが、花びらや落ち葉、虫など、自分の家に被害が及ぶとなると、やはりそれは「迷惑」な問題としてわきおこってくる。ガーデニングを楽しむなら、植物の手入れをしっかり行うことが、最低限のマナーといえそうだ。
(高山恵+ノオト)