納豆はタンパク質以外にも栄養豊富
先ほどもお伝えしたように、納豆が優れているのはタンパク質以外にもさまざまな栄養素を摂れる点にもあります。
具体的な栄養素や期待される効能を見てみましょう。
食物繊維
納豆は食物繊維のよい補給源となります。
食物繊維は便の材料となり排便を促してくれるだけでなく、腸の中で善玉菌が増えるのを助けてくれ、腸活に役立ちます。
納豆菌
納豆菌は腸の中で善玉菌として働きます。
善玉菌は悪玉菌の活動を抑え、腸内環境を整えてくれます。
鉄
納豆には鉄が含まれ、貧血の予防に役立ちます。
特に鉄が不足しやすい成人女性は1日に10.5〜11mgの鉄を摂る必要がありますが、納豆1パック(40g)で1.3mgの量を補給できます。
ナットウキナーゼ
納豆に含まれるナットウキナーゼには、血栓を溶かす作用があることが知られています。
できた血栓が血管で詰まってしまうと、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こす原因となります。
しかし血栓を溶かす効果について、ヒトの体に対しても有用であるかどうかは研究が進められている段階です。
効果を期待しすぎるのは禁物ですが、健康づくりの一環として役立てるのもよいでしょう。
納豆に関するQ&A
納豆を取り入れる際「量は?」「ダイエットに役立つ?」などさまざまな疑問を思い浮かべる方も多いでしょう。
納豆に関する疑問を管理栄養士が解決していきます。
1日の適量は?何個まで食べてOK?
納豆の1日の適量は、1パック(40〜50g)を目安にするとよいでしょう。
納豆はヘルシーとはいえ、1日に何パックも食べてしまうとカロリーオーバーして太ってしまう可能性も考えられます。
実際、1日3パック(120g)を食べると228kcalとなり、白米1杯分(150g)とほぼ同じカロリーになります。
またほかのタンパク源もバランスよく取り入れたいことを考えると、やはり1日1パック程度がよいといえるでしょう。
ダイエット効果はある?
納豆はダイエット効果が期待できる食べ物です。
運動とあわせて取り入れた場合、筋肉がつくのを助けてくれるため、基礎代謝を高めてやせやすい体づくりをしてくれます。
また肉料理や魚料理は部位や調理法によってはカロリーが高くなりがちですが、納豆は1パック食べても76kcalであり、ヘルシーといえます。
さらに、ダイエット中に補いたい食物繊維を摂れるのも魅力です。
1日1パック程度を目安にして、納豆をダイエットに上手に活用しましょう。
ひきわり納豆もタンパク質が豊富?
ひきわり納豆は1パック(40g)あたり、6.6gのタンパク質を含みます。
普通の納豆と同じ含有量です。
またカロリーや栄養成分値にも大きな変わりはありません。
普通の納豆かひきわり納豆かは、好みによって選んで良いでしょう。
納豆以外にヘルシーでタンパク質補給できる食べ物はある?
納豆以外にも、ヘルシーにタンパク質を補給したいときは、どのような食べ物を選ぶとよいのでしょうか?
植物性の食品をピックアップしてみました。
出典:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
豆乳、高野豆腐であれば納豆よりタンパク質含有量が優れており、タンパク質補給に役立つでしょう。
ほかにもブロッコリーや枝豆、オートミール、蕎麦もヘルシーにタンパク質補給ができるため、ぜひ活用してください。
配信: トクバイニュース