オートミールの栄養が「すごい」といわれる理由と成分について管理栄養士が解説します

オートミールの栄養が「すごい」といわれる理由と成分について管理栄養士が解説します

「オートミールは栄養豊富」と聞いたことのある方も多いでしょう。

しかし、具体的に何がどう「すごい」のか、その理由については知っていますか?

また、オートミールだけで、栄養は完璧なのでしょうか。

今回の記事では「オートミールの栄養」「注意点や食べ方」について、管理栄養士が解説します。

オートミールの栄養が「すごい」理由【ほかの主食より栄養豊富】

オートミールの栄養がすごいといわれるのは、以下の理由があります。

【オートミールの栄養がすごい理由】
・ほかの主食に比べ、食物繊維や鉄、カルシウムなどが豊富
・オートミールと似た玄米よりも栄養豊富
・ほかの主食より糖質が少ない

オートミールは「オーツ麦(えん麦)」の外皮を残したまま加工されているため、外皮の栄養もたっぷり含まれています。
玄米も外皮ごと食べられる主食ですが、玄米より栄養価が優れています。

また糖質の量が少なく、カロリーも低いのも魅力とされている点です。

具体的な栄養成分値を見てみましょう。

【1食あたりの比較】

出典:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」

たとえば玄米と比較すると、食物繊維、カルシウム、鉄はいずれも約1.3倍の量であり、反対に糖質は1/3、カロリーは1/2以下です。

オートミールはカロリーや糖質を抑えながらも、効率的に栄養補給できる主食といえます。

またオートミールは離乳食期の赤ちゃんも食べられるため、赤ちゃんから高齢者まで、幅広い年代の健康づくりに役立ちます。

オートミールはダイエットにもおすすめ

糖質やカロリーを抑えられるオートミールは、ダイエット中の主食にぴったりです。
腹持ちがよいため、ダイエット中でもつらい空腹を我慢しなくてよいのもメリットです。

たとえば毎日2食分の主食を白米(150g)からオートミール(30g)に変えると、258kcalカットできます。
体脂肪1kgは約7000kcalであるため、毎日続けると1ヶ月で約1kg痩せられる計算です。

オートミールのダイエット効果について、こちらの記事で詳しく解説しているため、気になる方はチェックしてみてください。


最も効果的な【オートミールダイエット】のやり方!管理栄養士が実際に1週間チャレンジ!

オートミールを取り入れたダイエットは、効果を出すためには正しいやり方が大切です。
しかし、「オートミールっておいしくないのでは?」「本当に効果があるの?」と思う方もいるかもしれませんよね。

今回の記事では「オートミールダイエットのやり方」「おいしく続けるコツ」のほか、実際に管理栄養士が1週間チャレンジしてみた結果をお伝えします。

オートミールの栄養と期待される効能

オートミールに含まれる栄養素には、具体的にどのような効能が期待されるのでしょうか。
詳しく見てみましょう。

腸活に取り入れたい「食物繊維」

食物繊維は便の材料となり、腸を刺激して排便を促してくれます。
また善玉菌のエサとなり、善玉菌が働きやすい環境を作り、便秘の対策に役立ちます。

オートミールは腸活にぴったりな食べ物といえるでしょう。

貧血の予防に「鉄」

鉄は鉄欠乏性貧血の予防に欠かせません。

鉄は血液中のヘモグロビンの材料となり、不足すると息切れやめまい、頭痛、疲れやすさなどの貧血の症状があらわれる原因となります。

強い骨を作る「カルシウム」

カルシウムは骨の材料となり骨を強くする働きがあります。
成長期の子どもから、骨粗しょう症を予防したい大人まで、さまざまな年代で取り入れたい栄養素です。

オートミールと牛乳やヨーグルトを組み合わせることで、さらにカルシウムを強化できるでしょう。

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