納豆は賞味期限が切れても食べられる?傷んだサインの見分け方を管理栄養士が解説!

納豆は賞味期限が切れても食べられる?傷んだサインの見分け方を管理栄養士が解説!

「気付いたら冷蔵庫の中で納豆の賞味期限が切れていた!」というシーン。

結構”あるある”ですが、そのまま食べても大丈夫なのか処分すべきか判断に困ることもありますよね。

納豆は発酵食品であるため、切れても食べられるのではと思う方もいるでしょう。

実際に、賞味期限が切れた納豆は食べられるのでしょうか?

今回の記事では「納豆の賞味期限」「傷んだ納豆を見分けるポイント」について、管理栄養士が解説します。

納豆は賞味期限が切れても食べられる!

納豆に記載されているのは賞味期限であり、切れた場合でも傷んだ様子がなければ、食べてもよい期限です。

賞味期限とは、未開封の状態で保存方法を守って保存した場合においしく食べられる目安の期限であるため、切れたからすぐに食べられなくなるわけではありません。

傷みやすい食品に記載される「消費期限」とは違うため、少し過ぎても問題が少ないというわけです。

しかし、賞味期限を過ぎると納豆の味は落ちてしまいます。

納豆の糸が引かなくなったり、においや色が変わったりするなどの変化がみられるため、納豆メーカーによっては食べるのを推奨していないケースもあります。

以上から「賞味期限が過ぎても食べられなくなるわけではないが、納豆をおいしく楽しむためにもなるべく賞味期限内に食べきるのがよい」と結論づけます。

結論、納豆はどのくらいまでなら賞味期限が切れても食べられる?

では「いつまで賞味期限が切れても食べられるのか?」という疑問については「状況による」が答えです。

賞味期限が切れてもずっと食べられるわけではなく、納豆の劣化は日が経つにつれ進みます。

数日であれば問題ないことが多いかもしれませんが、保存状況によっては賞味期限の前でも食べられなくなる場合もあるのです。

理由や注意点はのちほど詳しくお伝えします。

発酵食品は元々腐っているから大丈夫なのでは?

そもそも、納豆は「元々腐っているから賞味期限が切れても大丈夫なのでは?」と思うかもしれません。
しかし納豆は「発酵」された食品であり「腐敗」とは少々異なります。

発酵と腐敗は、どちらも微生物が食品を分解することを指しますが、人間の目線で以下のように分類されています。

・発酵:人間が食べても問題のないもの
・腐敗:人間が食べると有害なもの

発酵食品である納豆は、日が経つにつれどんどん発酵が進みます。発酵のしすぎや、腐敗菌が付着して繁殖し腐敗すると、納豆が食べられない状態になります。

賞味期限に関わらず、常温で保存した場合や冷蔵庫の温度や環境によっては早く食べられなくなってしまうこともあるのです。

「元々腐っているから大丈夫」とはいえないため、早めに食べきるようにしましょう。

賞味期限が切れた納豆はどうなる?

賞味期限が切れた納豆は、以下のような変化がみられるようになります。

・糸が引かなくなる
・風味がなくなる
・臭いが強くなる
・色が濃くなる
・乾燥して粒が硬くなる
・うまみ部分が結晶化してジャリジャリする

以下はあくまで目安ではありますが、日数によりどのような変化がみられる傾向があるのか、見てみましょう。

【1~2日】賞味期限が切れた納豆

賞味期限から1〜2日後は、保存方法を守っていれば食べられる場合がほとんどでしょう。

臭いや色などの変化に気付かない場合もあるかもしれません。

しかし一度開封したものは当てはまらないため、見た目が変化していなくても処分するほうが安心です。

【1週間】賞味期限が切れた納豆

賞味期限から1週間過ぎると、納豆の変化がみられてくる時期です。

先ほど伝えたような臭いや色、食感の変化がみられることがあります。

食べられる場合もありますが、変化が強い場合は食べるのを控えましょう。

【1ヶ月】賞味期限が切れた納豆

賞味期限を1ヶ月ほど過ぎてしまうと、多くの場合で食べるのを止めたほうがよいでしょう。

ジャリジャリとした白い結晶がみられるようになったり、腐敗臭がしたりする場合があります。

安全に食べられるとはいいにくいため、処分したほうが安心です。

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