実家がゴミ屋敷化、今すぐ片づけるべき? 5つのチェック&生前整理の流れを解説

今すぐ実家を片付けるべき理由【B:親が60歳を過ぎている】


70代になると言えの片付けが難しくなる(C)maki_organize

 WHOが作った「健康寿命*」という指数では、70代になると認知機能の低下といった問題が出やすいとされています。筆者の親(70代)も、かがむ姿勢ができなかったり、自治体のゴミのルールも複雑で、分別が難しかったようです。足腰の力も入らないため、落ちたモノも拾えず。そのため、体力や知力に余裕のある60歳くらいから片付けるのがおすすめです。

<親が60歳で片付けるメリット>

・体力と知能に余裕がある

・家の中での転倒事故を防ぐ

*日本人の平均寿命から、寝たきりや認知症など介護を必要とする期間を差し引いた期間を健康寿命(男性=70.42歳/女性73.62歳)とする。


大量の粗大ごみ(C)maki_organize

 片付けにかける時間があるほど、処分費を抑えることができます。粗大ゴミは、断裁して燃えるゴミサイズに。鉄ゴミなら売ることもできますし、贈答品などは中古品としてリサイクルショップに引き取ってもらえます。

 今後はますます処分費が高くなることが予想できるので、早く始めるほど安く済みます。筆者宅の失敗例としては、実家の解体費に石綿検査費(筆者の場合20万円)の法改正がありました。

<処分費を抑えるメリット>

・今後は処分費が高くなることが予想される

今すぐ実家を片付けるべき理由【D:玄関にまでモノがあふれている】


モノがあふれた玄関(C)maki_organize

 消費者庁が発表している「日常生活での高齢者の転倒・転落」によれば、親の介護が必要になる原因の12.5%が「骨折と転倒」です。家の中で転んだだけで、大惨事を招きます。一般的に「実家の片付け」を意識するきっかけの多くが、親の病気や死別。救急車を家に呼んだり介護をお願いする際、家の中がモノであふれていると邪魔になってしまいます。

<散らかりをなくすメリット>

・親の「転倒」を防ぐ

・救急車やヘルパーさんが出入りしやすい

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