栗原は昨年5月にも同番組に出演。自身が発達障がいのひとつである「注意欠陥障害(ADD)」であることを告白し、話題になった。アメリカに住んでいた8歳の頃に診断された彼は、積極的に治療に取り組んだことで自分の弱点やできること・できないことがわかりやすくなったと語り、この出演を機に今回の書籍出版に至ったという。
今回の特集では「ほめて伸ばす! 子どもの発達障害」をテーマに、アメリカで生まれた新たな治療法「ほめるトレーニング」を紹介。これは「秒速ですぐにほめる」(何をほめられたのか理解させる)、「出来るように手助けする」(出来るようになるまで繰り返し、成功体験を積ませる)、「子どもに主導権を渡さない」(大人が言ったことに耳を傾けるのが大事)の3点がポイント。「行動+ほめる」を繰り返すことで、自然と子どもの行動が増えていくそうだ。
栗原は「僕も2歳の頃、“違う”の“が”が言えなくて“ちわう”と言い張ってたんですけど、何度も何度も、半年間指摘されたら普通に言えるようになった。特に小さい頃ならなおさら」「発達障害の人は自己肯定感が低く、成功体験が少ないので、ほめられなかったら伸びるところも伸びない」とコメント。さらに「僕の母は『人生は徒競走じゃなくて長いマラソンなんだから、スタートダッシュでいきなり息切れしてリタイアするよりは、長く続けることが重要』と言ってくれるので、今もそれを大事にしています」と語り、発達障がいの子どもを持つお母さんたちにエールを送った。
栗原の著書では本人や母親だけでなく、10人以上の彼の主治医の視点から見た「発達障害」にも触れているという。トレーニングは徐々に進化し、発達障がいの子どもたちの可能性も広がりつつある昨今。母親がキチンと学び、情報を得ることこそが、やがて子どもたちの確かな成長へとつながっていく。
(文/タカザワ紅緒)
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