寒くなってくると温かい料理が恋しくなりますね。新鮮で立派な大根も出回ってきたので、大根のおかずでも♪ と思いましたが、脳裏をよぎるのは「おでんの大根」「煮つけた大根」。おいしいのですが、マンネリです。新しいメニューはないかな?と探していたら…。なんと、ミシュラン1つ星シェフが考案したレシピにヒット!え、大根がラザニアに!? 洋風に変身させちゃうわけですか。初めてのアプローチなので期待大です♪ さっそく作ってみましょう。
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長い大根、煮込み料理にはどの部分を使うべき?
出典:photo AC
冬野菜の代表とも言える大根。旬の時期には瑞々しい葉付き大根も出回りますよね。
大根にはさまざまな品種がありますが、主に流通しているのは青首大根。上部は土の上に出ているため淡い緑色になり、土の下で成長する部分は真っ白に。そして日光が当たる上部ほど甘く、先端に近いほど辛みが強くなる傾向があるそうです。
葉に近い部分は生食に、中央部から先は煮物に使うと、より大根の持ち味を活かせますね。
今回は大根を煮込むので、中央から先端にかけて使いましょう。それでは「大根のラザニア風」を作ります♪
市販のミートソースにひと手間♪「大根のラザニア風」を作ってみた!
「大根のラザニア風」を考案したのは、大阪市にあるミシュラン1つ星獲得のイタリアンレストラン『ラ ルッチョラ』のオーナーシェフ・鈴木浩治さん。家庭で簡単においしく作れるようにと、関西で放送されている料理番組『dai-docoro☆ベジタ』の10月9日放送回で披露していました。
【材料】(4人分)
大根…480g ※今回は15cm分使用
水…1L
コンソメ(固形)…1と1/2個
バター…10g
玉ねぎ…50g(中1/3個程度)
しめじ…70g(1/2株程度)
りんご酢…40ml
ミートソース(市販)…1パック(290g)
とけるチーズ(スライス)…4枚
パセリ(乾燥)…適量
1. 皮を剥いた大根を2cm幅に切って、水とコンソメを合わせたスープで30分煮ます。
レシピには2cm幅と書かれていますが、ボリューミーに仕上げたかったので大根を4等分に。1個の厚みが4cmくらいになったので、ひっくり返しながら強めの中火で30分煮込みました。
2. 玉ねぎはみじん切りに、しめじはほぐし、バターを引いたフライパンでしんなりするまで炒めます。
しめじはほぐすだけだと長かったので、かさが付いた上部は軸を少し残し、残りの軸はみじん切りにしました。中火で5分ほど炒めました。
3. りんご酢を加えて煮詰めます。
りんご酢を加えると酸っぱい香りが広がりましたが、煮詰めるとうま味やコクになるのだそうです。このひと手間が市販のミートソースをおいしくさせる、鈴木シェフの工夫なのですね。
4. 3にミートソースを加えて温めます。
市販のミートソースを使うのでお手軽♪ 軽く温めたらソースは完成です。
5. グラタン皿に煮込んだ大根を入れ、ミートソースとチーズを乗せてトースターで焼きます。
今回、大根を4cmの厚さに切りましたが、30分も煮込むと竹串がすっと入るくらいにやわらかくなっていました。ミートソースととけるチーズを乗せましょう。
焼く温度や時間はレシピに書かれていないため、とりあえずグラタン設定の250℃で10分焼きます。チーズの焦げ具合を見ながら時間は調整することにします。
大根がイタリアンに昇華♪ 軽やかな酸味のミートソースは手作りしたよう♪
トースター250℃で8分焼いて完成しました。大根に厚みがあったので上部は熱源に近く、短時間でもチーズにこんがりと焼き色が付きました♪
1人分の「大根のラザニア風」です。厚めに切ったので存在感がありますよ♪ チーズはとろとろで大根にまとわりついています。ミートソースもしめじと玉ねぎを追加したので、具がたっぷり♪
断面です♪ コンソメスープで30分煮込んでいるので、スッと切れました。
ミートソースを乗せた大根を口に入れると、まずは軽やかな酸味のミートソースとマイルドなチーズの味が広がります。まさにイタリア~ン!おいしい~♡ そしてジューシーな大根が後から追いつき、口の中がさっぱり。
コンソメスープで煮込みましたが、大根自体はうっすらとコンソメ味が付いている程度。ミートソースにコクがあるので口の中で中和される感じです♪
市販のミートソースは少し重たい味という印象ですが、リンゴ酢を煮詰めて加えたことで軽やかな味わいに。イチから手作りしたようなおいしさでしたよ。
残ったコンソメスープを「ポトフ」にアレンジ!
大根の煮込み用に作ったコンソメスープは1L。大根を煮込んだ後でも、ほぼ全量残ってしまいます。ソーセージと冷蔵庫にある野菜を入れて「ポトフ」にアレンジしました。
「大根のラザニア風」もあったかい一品ですが、「ポトフ」も添えれば体がポカポカと温まります♪
「大根のラザニア風」は焼き立てを耐熱皿ごとテーブルに出せるので、アツアツのライブ感いっぱいにおいしくいただけます。レストランで出てくるようなひと皿なので、家族のリクエストが頻繁にありそうです。この存在感は、特別な日のメニューにもおすすめ!
ぜひ作ってみてください♪
<参考文献>
WEB
「JAグループ〜秋・冬の旬野菜ダイコン〜」
https://life.ja-group.jp/food/shun/detail?id=4
配信: あたらしい日日
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