話題の寝かせ玄米と普通の玄米の違いは?
寝かせ玄米は、玄米に小豆と天然塩を入れて炊いたものを炊飯器で保温し、3日間ほど寝かせて酵素を活性化した玄米のこと。別名発酵玄米とも呼ばれることがあります。
もちもちの食感は、お赤飯に似てとても美味しく、パサパサ・ボソボソ、硬くて食べにくいという玄米のイメージを覆すほどです。玄米は、白米では取り除かれてしまう糠や胚芽などが残っていることから、白米よりもビタミンやミネラル、食物繊維などが豊富に含まれおり、栄養価が高いです。
せっかく玄米をはじめてみたけど、ボソボソしていて美味しくない、炊くのが面倒、家族が食べてくれないなどのお悩みはありませんか?寝かせ玄米はそういった玄米のデメリットを改善し、食感だけでなく消化も良くなったうえに、栄養価も玄米よりも更に高くなるメリットがあります!
ただの主食ではなくメイン級のおかず顔負けの寝かせ玄米の素晴らしい効能とは
◆豊富な食物繊維でお腹スッキリ!
玄米には白米の約6倍もの食物繊維が含まれており、寝かせ玄米に使われている小豆も食物繊維が豊富です。食物繊維が便秘改善の鍵であることは、よく知られていますね。
◆GABAでイライラ改善
寝かせ玄米には、GABA(ギャバ)という天然のアミノ酸が含まれています。GABAは、脳に存在する興奮を抑える神経伝達物質として働き、気持ちを落ち着かせる作用があると言われています。GABAは体内でも作られますが、過剰なストレスを感じていると体内のGABAがストレスを和らげようと働いて、不足しがちになってしまうと言われています。GABAが不足すると、リラックスできずにイライラしやすくなってしまうそうです。
◆美肌・アンチエイジング
玄米には若返りビタミンEが豊富に含まれています。それに加え、一緒に炊く小豆には身体がサビるのを防いでくれる抗酸化作用のあるポリフェノールが豊富のため細胞の老化を防ぐ働きに期待できます。
また、美肌には欠かせないビタミンB群も豊富に含まれています。ビタミンB群が不足すると、肌荒れしやすい上に治りにくくなるので、慢性的な肌荒れを引き起こしやすくなると言われています。特に吹き出物が出やすくなっている肌はビタミンB群が不足している可能性が大きいでしょう。ビタミンB群は、肌の生まれ変わりを助ける働きや血行をよくする働きもあるので、血色の良い艶やかな肌には欠かせません。
◆ダイエット効果
寝かせ玄米は食物繊維が豊富で食感はモチモチしているので、自然と咀嚼の回数が増えるでしょう。良く噛む事で満腹感を感じやすくなり、腹持ちが良く、自然と食べ過ぎや間食を減らす効果に期待できます。
寝かせ玄米と一緒に炊く小豆は東洋医学では、とても優れた利尿作用のある生薬と言われています。体内に滞った水分を排出してくれるため、むくみの改善効果が期待できます。しかも、玄米も小豆も身体を温める陽性の食品なので、女性の天敵、冷えの改善も期待できます。冷えはむくみの原因になると言われているので、寝かせ玄米と食べることで冷えとむくみの対策ができるでしょう。
もちもちの寝かせ玄米の作り方
〈材料〉
・玄米…4合
・小豆…40g
・天然塩…小さじ1
〈作り方〉
◆炊飯器で炊く
1. 玄米と小豆を水洗いする。
2. ボウルに玄米、小豆、お水600cc、天然塩を入れて、泡だて器を使い8分間右回りにかき混ぜる。
3. 炊飯器に2を入れ玄米炊きの目盛まで水を足し、1時間ほど浸水させてからスイッチオン。
4. 炊き上がったら15分ほど蒸らし、しゃもじで上下を返すようにかき混ぜる。保温状態のまま3日間置いて完成。
*保温中は必ず1日1回、かき混ぜる。
◆圧力鍋で炊く
1. 玄米と小豆を水洗いする。
2. ボウルに玄米、小豆、お水1000cc、天然塩を入れて、泡だて器を使い8分間右回りにかき混ぜ、1時間ほど浸水させる。
3. 2を圧力鍋に移し、中火で30分火にかける→火を止めて20分→圧力を抜いてから15分蒸らし、しゃもじで上下を返すようにかき混ぜる。
4. 保温ジャーに移して3日間置いておけば完成。1日1回、軽くかき混ぜる。
※炊飯前に混ぜるのは、玄米の表面に傷をつけ、やわらかいごはんにするため。
※小豆は1合あたり10gが目安。
※塩加減や小豆の量は好みに合わせて調節可能。
いかがでしたか?冷凍せずに作り置きできる寝かせ玄米ごはん。玄米特有の食べにくさがなく、もちもちのおこわのよう。発酵させることで栄養価とうま味がアップする寝かせ玄米を毎日の生活に取り入れてみませんか?