プロに聞く! 毎日できる“美ワキ”ケア

第3回 タンクトップ、キャミソールの準備はOK? 夏のワキケア
つり革をつかんだり、髪をかき上げたりしたときに、ちらっと見えるワキの下。自信がないために、ワキを隠すファッションを選ぶ人も少なくないのでは…? 露出の多くなる夏、皮膚科専門医の中村仁美先生に“美ワキ”になれるセルフケアの仕方を聞いてみました。

「毎日の洗い方が十分でないと、ワキに垢が溜まることがあり、匂いや黒ずみの原因になります。入浴時にはワキ全体をまんべんなく洗えるように、よく泡立てた石鹸でくるくると円を描くように優しく洗ってください。制汗剤を使用した日は落とし残しがないように注意しましょう。洗浄後は十分に保湿をしてくださいね」(中村先生 以下同)

保湿に使うのはビタミンC含有のものなど、美白効果・毛穴収斂(しゅうれん)作用の効果があるローションを選ぼう。ティッシュもしくはコットンを化粧水に浸したもの、あるいは顔用のシートマスクをハサミでワキのサイズにカットし、パックするのもオススメだ。中村先生によると、ビタミンCなどサプリメントの内服も、ワキの美容にいいのだとか。

女性の脇

●ケアが万全じゃないときに使えるグッズとは

もし急にレジャーやパーティーなどでワキを出すような服装をすることになったとき、ケアが間に合わなかったら…。お助けアイテムはある?

「人目が気になるシーンなどワキの黒ずみを隠したいときは、ワキ用のファンデーションを使用するといいでしょう。使用前に必ず化粧水でスキンケアをして保湿を行い、ワキの皮膚の表面を整えます。5~10分程度経って化粧水の保湿成分がなじんだら、ファンデーションを少量ずつなじませながら塗ります。ムラにならないように、少しずつ重ねていくのがポイントです」

注意点として、ワキは汗をかきやすく皮脂も多いことから、ファンデーションがくずれやすい。衣服にワキ用のファンデーションがついて汚してしまったり、クレンジングが不十分だったり皮膚に合わないと、さらに黒ずみが悪化することも考えられるため、急を要するシーンに限って使ったほうがよさそうだ。

夏までにしたい“美ワキ”ケア。自信がなくてファッションの幅を狭めるのではなく、自信を見せられるワキにして、素敵な夏コーデができるように目指してみて!
(ノオト+石水典子)

お話をお聞きした人

中村仁美
中村仁美
女性医療クリニックLUNAグループ
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。皮膚科・美容皮膚科クリニックに勤務後、女性医療クリニックLUNAグループで皮膚科・美容皮膚科・漢方皮膚科外来で日曜(不定期)に診療。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。皮膚科・美容皮膚科クリニックに勤務後、女性医療クリニックLUNAグループで皮膚科・美容皮膚科・漢方皮膚科外来で日曜(不定期)に診療。