ベビーマッサージのメリット
ベビーマッサージは、ママやパパが赤ちゃんとスキンシップを深める行為でもあります。どのようなメリットがあるのか、見ていきましょう。
コミュニケーションを通じて絆を深める
ベビーマッサージのメリットは、赤ちゃんとのコミュニケーションを通じて親子の絆が深まる点です。まだ言葉が理解できない赤ちゃんは、触れ合いを通じて愛情を感じていきます。
愛情を伝えるには、赤ちゃんの体に直接触れる機会を増やすことが大切です。赤ちゃんの時期に十分な愛情を受け取れないと、親子の絆を築きにくくなるともいわれています。
赤ちゃんの時期にたくさん触れ合って、言葉では伝えられない愛情をしっかり伝えましょう。
赤ちゃんの変化に気付きやすい
ベビーマッサージでは、ママが直接手のひらで赤ちゃんの体に触れます。普段のお世話では気付きにくい小さな変化もくみ取れることがあるでしょう。
例えば、昨日よりもお腹が張っていたり、肌が乾燥していたりなど、普段とは違う状況にも早めに気づけます。変化に敏感になると、様々な対策も取りやすくなり好循環です。
以前より体が大きくなったなど、成長面での変化にうれしくなることもあるでしょう。小さな成長をダイレクトに感じると、日々の「育児へのモチベーション」が上がるはずです。
ママやパパの心が安らぐ
マッサージは、受ける赤ちゃんだけでなく、行う側にもよい効果が期待できます。赤ちゃんとスキンシップをすると、ママ・パパも愛情で心が満たされるでしょう。
育児中はやらなければならないことが多く、赤ちゃんと十分なコミュニケーションの時間を持てなくなることもあります。機嫌が悪い赤ちゃんの世話に追われていると、育児がつらく感じるときもあるでしょう。
ベビーマッサージで赤ちゃんのうれしそうな顔を見れば「心のゆとり」が生まれ、育児へのやる気も高まっていきます。
ベビーマッサージに必要なものとやり方
ベビーマッサージに特別な道具は必要ありませんが、始める前に準備しておくとよいものがあります。必要なものと、基本的なやり方をチェックしましょう。
バスタオルとオイルを準備する
ベビーマッサージをする前に、バスタオルとベビー用のマッサージオイルを準備しておきましょう。バスタオルを赤ちゃんの体の下に敷くことで、床の硬さを和らげるほかマッサージオイルで周囲が汚れるのも防げます。
マッサージオイルは、何も塗らないときよりも赤ちゃんの肌への摩擦軽減が期待できます。しかし、赤ちゃんによっては肌質からオイルを使用しない方がよい場合もあるため、まずは使用可否を主治医に確認しましょう。
使用自体に問題がなさそうであれば、パッチテストを行います。パッチテストは赤ちゃんの皮膚にごく少量のオイルをつけて放置し、かぶれやかゆみなどの変化が出ないか見る方法のことです。
なお、マッサージオイルの種類は、グレープシードオイル・アプリコットカーネルオイル・ホホバオイルなど複数あります。保湿力や柔軟作用などそれぞれ特長があるため、専門知識を持った人への相談が賢明です。
参考:ベビーマッサージ | あすと長町のすがわら小児科クリニック
参考:福島市ベビーマッサージ|医療法人いちかわクリニック|福島市・産婦人科・小児科 - 福島県北最大級ポータル『ぐるっと福島』
参考:Komon「シャンティマミーのベビーマッサージ: 赤ちゃんとスキンシップ インファントマッサージ」[Kindle版]
声をかけながら全身を優しくマッサージ
ベビーマッサージを始めるときは「マッサージするよ」「気持ちいいね」など、声をかけてからスキンシップを図ります。
赤ちゃんは言葉の意味は理解できなくても、ママやパパが自分に向かって話しかけていること自体は理解できるので、声をかけて安心させてあげることがポイントです。
ベビーマッサージは、頭から指先まで全身をマッサージしていきます。それぞれの部位で、さする方向や強さが異なる点に注意が必要です。赤ちゃんのデリケートな体へ施すため、有識者の知識を学んでから行いましょう。
クリニックや自治体、ベビーマッサージ教室が開催している講座に参加したり、民間資格取得者が発信している書籍や動画で手順を学んだりする方法があります。
参考:Komon「シャンティマミーのベビーマッサージ: 赤ちゃんとスキンシップ インファントマッサージ」[Kindle版]
ベビーマッサージを避けた方が良いとき
ベビーマッサージは、あくまでも赤ちゃんの体調が良いときに行うものです。習慣づけたいからといって、体調が悪いときに無理して続けることは避けましょう。予防接種をしてから2日間も、赤ちゃんの体調が変化する可能性があるためやめておくのが無難です。
また、整体やリンパマッサージと同じように、ベビーマッサージも食事の前後には行わない方が良いとされています。授乳中の場合は、授乳後1時間は空けてから行いましょう。
見落としがちですが、ママやパパの心身の状態も大切です。疲れているときや心に余裕がないときは、無理せずに。
参考:福島市ベビーマッサージ|医療法人いちかわクリニック|福島市・産婦人科・小児科 - 福島県北最大級ポータル『ぐるっと福島』
ベビーマッサージにおすすめのオイル3選
デリケートな赤ちゃんの肌に使用するオイルは、刺激が少ないものがおすすめです。ベビーマッサージにおすすめなオイルを3つ紹介します。
ただし、ベビー用のマッサージオイルでも、赤ちゃんによっては肌に合わない場合もあるので、事前に主治医に使用してもよいか相談するようにしましょう。
babybuba「ボディ&マッサージオイル」
保湿とマッサージの両方に使えるオイルです。主成分は有機栽培されたヒマワリ種子油・オリーブ果実油・マカデミア種子油です。べたつきにくく赤ちゃんの肌をしっかり保護してくれます。
「プッシュ式ノズル」を採用し、必要な分量を取り出しやすくなっています。容器を倒してしまったときに中身がもれる心配もありません。
ラベンダー油が配合されており、清々しい香りも楽しめます。生後0カ月から使用可能です。
・商品名:babybuba「ボディ&マッサージオイル」
アロベビー「ベビーマッサージオイル」
天然由来成分のマッサージオイルです。国産オーガニックのヒマワリ種子油・マルーラ種子油(スクレロカリアビレア種子油)・ホホバ種子油※ などが配合されています。
赤ちゃんの肌に負担をかけないことにこだわっている製品です。赤ちゃんだけでなく、マッサージをするママやパパの肌にも配慮されています。
マッサージオイルや保湿剤としてだけでなく、お尻周り・へそなどの掃除にもおすすめです。生後0カ月から使えます。
※すべて保湿成分
・商品名:アロベビー「ベビーマッサージオイル」
AMOMA「ベビーオイル」
米ぬかを原料とした植物性のオイルです。
肌なじみがよい使い心地で、赤ちゃんの肌をしっかり保湿してくれます。生まれたての赤ちゃんの肌にもうれしいシンプル処方という点もポイントです。
無香料・無着色で、赤ちゃんだけでなくママやパパのヘアケア・スキンケアとしても使えます。
・商品名:AMOMA「ベビーオイル」
ベビーマッサージには認定資格も
我が子に行うベビーマッサージは資格がなくてもできますが、本格的に学びたくなったら認定資格にチャレンジするのもよいでしょう。
資格を取得すれば、教室を開催し、講師として活躍するチャンスもあります。様々な団体が発行しているベビーマッサージの認定資格を見ていきましょう。
ロイヤルセラピスト協会(RTA)
ロイヤルセラピスト協会(RTA)は「親子のコミュニケーション」を軸とした、様々な資格を発行している団体です。
ベーシック講座では、ベビーマッサージと「おくるみタッチケア」を学べます。資格取得後も、オンラインサロンやセミナーを通じて、教室運営のサポートをしているところもポイントです。
ベビーマッサージのほかにも、赤ちゃんと意思疎通を図るために役立つ「ファーストサイン講座」や、小さな子どもと言葉によるコミュニケーションを育むための「ファーストトーク講座」など、ママやパパ向けの講座が充実しています。
ロイヤルセラピスト協会|ベビグラファー、ベビーマッサージの資格取得
ベビーマッサージ協会
ベビーマッサージ協会は「青少年の健全な育成」を目的として設立された協会です。ベビーマッサージの開祖として知られる、理学療法士のピーター・ウォーカー氏からベビーマッサージを学べる講座もあります。
約40年の実績があり、世界20カ国以上で実践されています。「発達を促すベビーマッサージティーチャートレーニングコース」は、春と秋の年に2回開催予定です。
3日間で発達に応じたベビーマッサージを習得できます。オンライン講座も開催されており、育児で忙しいママやパパでも参加しやすいところも魅力です。
資格の取得後は、ピーター・ウォーカー公認の発達を促すベビーマッサージ講師として活躍できます。
ベビーマッサージの開祖ピーター・ウォーカーの講師養成講座 ベビーマッサージ協会
日本チャイルドマインディング&エデュケア協会
日本チャイルドマインディング&エデュケア協会は、専門的知識で子育て支援を行う人材の育成を目的とした団体です。「ベビーマッサージタッチケアセラピスト」などの認定資格を発行しています。
ベビーマッサージタッチケアセラピストが行うベビーマッサージは、日本古来のマッサージ方法を元にしているのが特徴です。子ども一人ひとりの体質や、気質に合ったマッサージをめざします。
なでる・さするが基本で、服を脱がしたり、マッサージオイルを使用したりする必要がありません。特別な道具を使用しないので挑戦しやすく、資格取得後の教室開催も容易といえそうです。
まとめ
ベビーマッサージをすると、赤ちゃんとママ・パパの絆を深められます。スキンシップの一環として取り入れると、親子の関係を良好に保ちやすく愛情も伝わります。
マッサージオイルを使うと肌への摩擦を和らげられますが、肌質に合わない赤ちゃんもいます。使用前にかかりつけ医に相談し、必要であればパッチテストをしましょう。
また、様々な団体がベビーマッサージの認定資格を設けています。ベビーマッサージを深く学び、講師として活躍したい人は検討してもよいでしょう。