「京の冬の旅」秘められた文化財をめぐる、京都観光タクシー運転手おすすめモデルコース(知恩院、大徳寺、仁和寺、妙心寺)

「京の冬の旅」秘められた文化財をめぐる、京都観光タクシー運転手おすすめモデルコース(知恩院、大徳寺、仁和寺、妙心寺)

いつもより観光客が少なくなる京都の冬は、ゆっくりと観光できるベストシーズン。普段は見ることができない文化財が鑑賞できる「京の冬の旅」キャンペーンも開催され、秘められた京の美しさをじっくりと鑑賞できそう。そこで今回はMKタクシーの山名さんに、「第57回京の冬の旅」で特別公開されるなかでも“必見”をめぐるコースを教えてもらいました。2023年3月19日(日)までの期間限定なので、お見逃しなく。

モデルコース概要

所要時間:4時間30分
費用:スタンダード(ミニバン)29600円。拝観料(知恩院800円、三玄院800円、仁和寺1000円、壽聖院800円)、駐車料、通行料別途

12:30 京都駅に集合
13:00(50分) スポット1.知恩院 大方丈・小方丈・方丈庭園〈東山区〉
14:00(40分) スポット2.大徳寺三玄院〈北区〉
14:50(50分) スポット3.仁和寺御殿・庭園〈右京区〉
15:50(40分) スポット4. 妙心寺壽聖院〈右京区〉
17:00     スポット5.京町家で夜ごはん
※お好みのお店までタクシーへ送り届けて解散

タクシー運転手のおすすめポイント
冬の京都は他のシーズンと比べて観光客が少なく、人気スポットもゆっくり見て回ることができるのでおすすめ。今回は、普段は見学できない庭園や仏像などの文化財を期間限定で特別公開しているスポットをめぐるコースをご提案します。歴史ファンの方は必見です!

スポット1. 知恩院 大方丈・小方丈・方丈庭園〈東山区〉

浄土宗総本山「知恩院」は、国宝の御影堂や三門をはじめ、数多くの文化財を有する寺院。
徳川家康が浄土教信者であったことから将軍家の厚い庇護を受けました。

また、母親の於大の方(おだいのかた)(伝通院)の永代菩提所と定めたことをきっかけに寺領を大幅に拡大し、壮大な伽藍が整えられました。

今回、特別公開されるのは重要文化財にも指定されている大方丈(おおほうじょう)、小方丈(こほうじょう)。
寛永18(1641)年の建築、洛中随一の名書院として知られる建物です。

2005年より、集会堂・御影堂の修理工事に伴って預けられていた「鶴の間」「松の間」など一部の襖絵が約16年ぶりに戻り、公開されるとあって大注目。
このほか、小堀遠州と縁のある僧玉淵によって作庭されたと伝えられる「方丈庭園」や、家康・秀忠・家光の三代の肖像画と歴代将軍の位牌を祀る権現堂なども拝観できます。

知恩院 大方丈・小方丈・方丈庭園

公開期間/2023/1/20(金)~3/19(日)
公開時間/10:00~16:30(16:00受付終了)
住所/京都府京都市東山区林下町400

スポット2.大徳寺 三玄院〈北区〉

鎌倉時代末期の正和4年(1315)年に開創された大徳寺。桃山時代には豊臣秀吉が織田信長の葬儀を営むなど、多くの武将にゆかりがある寺院です。

境内には、2つの別院、22の塔頭が甍を連ね、それぞれに貴重な建築、庭園、美術工芸品などが残されています。

今回「京の冬の旅」初公開となる「三玄院」は、石田三成、浅野幸長、織田信長の小姓として知られる森蘭丸の弟・森忠政が創建した塔頭。
この地で黒田長政や古田織部をはじめ、多くの武将や貴人が禅を学んだと伝えられています。美しい枯山水庭園や、「八方睨みの虎」の襖絵は見ごたえがありますよ。

ほとんど公開されることがない寺院なので、この機会にぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

大徳寺 三玄院

公開期間/2023/1/16(月)~3/13(月)
公開時間/10:00~16:30(16:00受付終了)
住所/京都府京都市北区紫野大徳寺76

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