「京の冬の旅」秘められた文化財をめぐる、京都観光タクシー運転手おすすめモデルコース(知恩院、大徳寺、仁和寺、妙心寺)

「京の冬の旅」秘められた文化財をめぐる、京都観光タクシー運転手おすすめモデルコース(知恩院、大徳寺、仁和寺、妙心寺)

いつもより観光客が少なくなる京都の冬は、ゆっくりと観光できるベストシーズン。普段は見ることができない文化財が鑑賞できる「京の冬の旅」キャンペーンも開催され、秘められた京の美しさをじっくりと鑑賞できそう。そこで今回はMKタクシーの山名さんに、「第57回京の冬の旅」で特別公開されるなかでも“必見”をめぐるコースを教えてもらいました。2023年3月19日(日)までの期間限定なので、お見逃しなく。

スポット3.仁和寺 御殿・庭園〈右京区〉

仁和4年(888年)に創建された真言宗御室派の大本山、仁和寺(にんなじ)。

世界文化遺産にも登録され、京都では珍しい道路に面した「二王門」は、迫力のある佇まい。

皇族や貴族とのゆかりが深かったことからその名がついた「仁和寺御殿」は、回廊で結ばれ御所に似た風情が漂います。

御殿庭園は7代目小川治兵衛が作った池泉回遊式の「北庭」と白砂敷きの「南庭」からなる庭園で、通常は建物内から拝観しますが、キャンペーン期間中は、庭園に降りて特別回遊ルートで拝観することが可能に。

かつては皇族のみが通った門から入る南庭のルートや、北庭の石橋を渡り滝近くの場所から望める御殿建築群など、いつもとは違った視点で拝観するのも楽しく、既に行ったことがあるという人にも、ぜひ訪れてみてほしいスポットです。

仁和寺 御殿・庭園

公開期間/2023/1/7(土)~3/19(日)
公開時間/1・2月 9:00~16:30(16:00受付終了)、3月 9:00~17:00(16:30受付終了)
住所/京都府京都市右京区御室大内33

スポット4. 妙心寺 壽聖院〈右京区〉

「妙心寺 壽聖院(じゅしょういん)」は、石田三成が父・正継の菩提寺として創建した、石田三成一族の菩提寺です。

今回の見どころは、絵師・狩野永徳が設計したと伝えられている池泉式庭園にある、主君・豊臣秀吉の戦勝の馬印“瓢箪”をモチーフにした瓢箪池。
このほか、三成自筆の書状や肖像画などの寺宝なども展示されます。

また、次代を担う絵師・村林由貴さんが描いた本堂と書院の襖絵「稲穂に雀図」「風浪双鯉図(ふうろうそうりず)」も見ごたえがあります。

妙心寺 壽聖院

公開期間/2023/1/7(土)~3/19(日)
公開時間/10:00~16:30(16:00受付終了)
住所/京都府京都市右京区花園妙心寺町44

関連記事: