災害発生時にはTwitterが役立つ!注意点なども紹介

写真:PIXTA

災害発生時に役立つツールの一つにSNSがあります。災害や避難に関する情報をいち早くキャッチし、現地の状況をリアルタイムに把握するのにも便利です。

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SNSの中でも特にTwitterはユーザーが発信しているリアルタイムな情報を簡単に得られることからスピード面で優れています。今回の記事は、災害発生時にTwitterが役立つ理由や注意点などを解説します。

震災発生時のSNS(Twitter)の活用について

Twitterとは、ネット上で140字以内のメッセージや画像、動画などを投稿できるSNSの一つです。無料で13歳以上の人が使えるツールであり、投稿したメッセージなどを「ツイート」と言い、ほかのTwitter利用者のツイートを自動で受信することを「フォロー」、フォローしている人のことを「フォロワー」と言います。

災害時のSNS活用が大きな話題となったのは2011年3月11日に発生した東日本大震災の時でした。震災当日は被害状況や避難所情報の確認、電話がつながりにくい状況での安否確認ツールとして使われました。

東北など被害が甚大だった地域においては救助要請のツイート、交通機関がマヒした地域では帰宅困難者向けの避難所や運行再開状況などのツイートも多く、情報交換のツールとして活用するユーザーもいました。

また、震災時は自治体も積極的にTwitterを使って情報発信をしていました。被災地域の自治体アカウントの1日あたりのツイート数は、3月11日に急増しており、 3月10日に比べると約10倍になっています。被災自治体のTwitterを見ることで、現地の状況を知ることができたのです。

災害発生時にどうやってSNS(Twitter)を使う?

災害発生時のTwitter活用方法としては、以下の5点ほどがあります。

・タイムラインの表示設定を最新ツイートにして最新の情報を収集する

・ツイートで救助要請をする

・ハッシュタグを使って被害状況を投稿・把握する

・自分の安否を知らせるためにツイートする

・キーワード検索を活用する

それぞれ解説します。

タイムラインの表示設定を最新ツイートにして最新の情報を収集する

Twitterのタイムラインは「おすすめ」と「最新」の2種類があります。状況が刻々と変化する災害時には、新しい情報を収集することが大切です。最新の情報を表示する場合は、タイムラインの表示を「最新」に設定しましょう。設定はタイムラインの右上にある「✨」で行うことができます。

ツイートで救助要請をする

災害時に119番や110番などが使えない場合、Twitterで救助要請を行うこともできます。救助要請のツイートを行う場合には、現地の写真や住所、目印となる建物、Twitterカメラを使った正確な位置情報を投稿します。

救助要請ツイートは以下の方法で行います。

① 救助要請の内容を具体的に記載

② 救助を待っている場所の住所を具体的に記載

③ #救助のハッシュタグをつける

④ 写真を撮って状況がわかるようにする

ハッシュタグを使って被害状況を投稿・把握する

Twitterは気象サービス会社ウェザーニューズ社の減災プロジェクトに協力しています。「#減災リポート」のハッシュタグをつけ、位置情報をオンにして災害の状況を投稿すると、ウェザーニューズ社のマップおよびリスト上に反映されます。マップやリストに災害の状況が反映されることで、それぞれの地域の被災状況がわかります。また現在起きている災害から、今後どのような災害につながるか想定することもできます。たとえば、近隣で河川の氾濫が発生していることが分かった場合、自宅が浸水する可能性もあると注意できます。

自分の安否を知らせるためにツイートする

災害発生時にツイートすることは、自分が生存していることや安全な状況にいることを周囲に知ってもらう効果があります。「みんな大丈夫ですか?」「気をつけてください」など簡単な内容でも問題ありません。

キーワード検索を活用する

Twitterにはキーワード検索機能(虫メガネのアイコン)が搭載されています。キーワード検索を行うことで欲しい情報だけをピンポイントに集めることができます。たとえば、「愛媛 状況」と検索をすると、「愛媛 状況」が含まれているツイートのみを表示できます。

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