関東風「長命寺」と関西風「道明寺」の違いって?かんたん桜餅レシピ5選

関東風「長命寺」と関西風「道明寺」の違いって?かんたん桜餅レシピ5選

ひな祭りやお花見の席にぴったりな、春を感じる淡いピンク色がかわいい桜餅。この桜餅はあんこと生地、桜の葉の塩漬けの組み合わせこそ同じですが、クレープのような生地の「長命寺」と、つぶつぶした見た目の「道明寺」の2種類があり、関東と関西で呼び方も形状も異なる不思議な和菓子です。今回は、その違いやそれぞれのかんたんレシピをご紹介します。

そもそも、関東風と関西風の桜餅は何が違うの?

関東風が「長命寺」、関西風が「道明寺」と呼ばれるワケ

関東風の桜餅は「長明寺」と呼ばれ、一般的には水で溶いた小麦粉を焼いた生地であんこを包んだもの。今から300年ほど前の江戸時代中期、現在も東京都墨田区にある長命寺というお寺の門前で売り出されたのが始まりとされています。当時は隅田川沿いに咲き誇る桜の葉を塩漬けにして使っていたそうで、リサイクルやリユースは当たり前だったという江戸の人々のアイデアが生んだスイーツともいえますね。

ちなみに、その元祖の桜餅は今でも「長命寺桜もち」として東京下町の人気のお土産です。

そして、関東風の桜餅が関西に伝わり生まれたといわれる桜餅が、道明寺粉を使った生地でくるんだその名も「道明寺」。つるりとシンプルな関東風より、つぶつぶしたニュアンスが関西では好評だったのでしょうか。

道明寺粉は大阪府藤井寺市の道明寺で1000年以上前に作られた保存食の糒(ほしい)が起源とされ、蒸して乾燥させたもち米を挽いたもの。桜餅以外にもおはぎやお団子などの和菓子はもちろん、シュウマイの皮の代わりにしたり、おこわに入れたりするなどいろいろなレシピで活躍してくれますよ。

 

桜の葉は食べる?外す?

桜餅を巻く色鮮やかな桜の葉の塩漬けは、「餅と一緒に食べると風味が強くなっておいしい」という食べる派、「口に残って気になるから外してから食べる」という食べない派と好みが分かれるところです。

調べてみると、市販の桜の葉の塩漬けははっきり食用と表示されているものもある一方で、東京の老舗和菓子店が名を連ねる東京和菓子協会の公式Twitterには、「桜の葉は剥いて召し上がることをお勧めしています」と、お餅に移った香りを楽しむことをすすめるツイートも。

お好きな食感や風味は人それぞれ。お気に入りの食べ方で、春の味を満喫してくださいね。

 

【レシピ】つぶつぶ、もちもち♪関西風の「道明寺」

【動画レシピ】耐熱ボウルとレンジで桜餅

電子レンジでできる、桜餅
榎本美沙さん

こちらは道明寺粉で作る関西風の桜餅。耐熱ボウルで道明寺粉と熱湯、砂糖を混ぜ、食紅で淡いピンクに色付けた生地をレンチン2分。お手軽レシピです。

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りんごジュースでさっぱりした口当たり♪

りんごジュース炊き道明寺粉の桜餅
みるまゆさん

道明寺粉をりんごジュースで炊いて、ちょっぴりフルーティーなおいしさをプラスしたアレンジ桜餅。あんこの甘さとりんごジュースのやさしい酸味が合いますよ。

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道明寺粉が手に入らないときは…

桜咲き始めましたね~❤️もち米と炊飯器でお手軽♪桜餅と桜餅串❤️
しゃなママさん

道明寺粉を使わずに、もち米を砂糖、食紅と合わせて炊飯器を使った道明寺風の桜餅。小さく作って串に刺した「桜串餅」もかわいくて食べやすそうですね。

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