なぜ「海」は体や心の健康によい影響を及ぼすのか?
地球に海ができたのは約38億年前にさかのぼり、海水中のアミノ酸が長い年月をかけてたんぱく質となり、そのたんぱく質がさらに年月を経て変化し、地球最初の生命である原核生物が誕生したと言われています。
それから約32億年間という長い年月をかけて、私たちの祖先は進化を続けながら海で暮らし、陸に上がったのは今から約5億年前だそうです。生命の源を産み、主要な資源である海。海水は約96.6%が水分、残り3.4%が塩分で構成されており、海水中の塩分の78%は塩化ナトリウムで、残り22%はマグネシウム、カルシウム、カリウムを始め、微量のミネラル成分も含めると100種類以上に及ぶとか。海水の成分比は妊娠中の母体の羊水と近いと言われることから、その安らぎ、癒やしの根本にあるのは安心に包まれた母なる体内への回帰、さらには生命誕生の起源にもさかのぼるとも言われています。
知らなきゃ損!海水浴の5つの美容・健康効果
◆美肌効果
海水に含まれるマグネシウムは、皮膚の保湿力を高めてハリのあるお肌に導いてくれるでしょう。湿疹や疥癬など皮膚の病気や乾燥肌などの皮膚トラブルの改善も期待できます。
◆免疫力アップと脳の活性化
冷たい水に入ることで免疫システムを刺激し、免疫担当細胞である白血球の数を増やすと言われています。海水に浸かって体を動かしたり、裸足で砂浜を歩いたりすることは、やる気を促すドーパミンやノルアドレナリン、心の安定を促すセロトニンなど、神経伝達物質の脳内分泌を促し、脳を活性化すると考えられています。
また、男性の場合は男性ホルモンのテストステロンが、女性の場合は女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が増えると言われており、アンチエイジング効果も期待できます。
◆リラックス効果
海の青い色は興奮を抑えるそう。波の音には人間の精神を安定させて快適さを促す音波があると言われています。波の音を始め、人間の心拍のリズム、川の流れる音などは心にリラックス効果を与えるでしょう。
◆アトピー性皮膚炎・アレルギーの改善
アトピー性皮膚炎は、強いかゆみのある慢性湿疹です。特定の食べ物、ペットの毛、ダニ、ハウスダストなどがアレルゲンとなり、それに対する抗体が作られることによって皮膚に炎症が起こります。海水に含まれる豊富な天然ミネラルは、常在菌のひとつ「黄色ブドウ球菌」を殺菌し、アトピー症状の改善が期待できると言われています。また、アレルギー疾患のひとつである花粉症による鼻やのどのムズムズなどに、塩水をうがいやケアに使うことも。実際に塩水は、のどや鼻にたまった鼻水などを取り除き、鼻口腔を整えてくれると言われています。
◆砂浜から得られる美容健康効果
海の細かい砂は、天然のスクラブとなって古い角質を取り除いてくれるでしょう。砂浜の上を歩くだけでガサガサのかかとが、すべすべになるはず。裸足で砂浜の上を歩く時は、足の裏をまんべんなく動かしてツボを刺激し、血液循環のアップ、マッサージ効果やリウマチや関節症予防にもなると言われています。
また、砂浜にも天然のミネラルが豊富に含まれており、砂浜の上に横になったり、お子さんと一緒に砂遊びをしたりすることで肌に直接栄養補給してくれるでしょう。
いかがでしたか?夏休みのお出掛けは海に行ってエネルギーをチャージしませんか?