「ADHDの夫にイライラしてしまう…」夫の発達障害を受け入れるまでの話

「ADHDの夫にイライラしてしまう…」夫の発達障害を受け入れるまでの話

2人の転機となった、ワイパー事件


ある日、車に乗っている時に「ワイパーがボロボロだから、替えなきゃね」とちゃんまりさんが言うと、だいすけさんも「そうだね」と答えました。


後日、また同じやり取りがありました。


さらに数日後、だいすけさんが「ワイパーがボロボロだね。気づかなかったの?」とちゃんまりさんに言いました。


だいすけさんの言葉を聞き、「私がが言ったつもりになっていただけ!?」と自分の言葉や記憶を信用できなくなってしまった、ちゃんまりさん。


「自分に落ち度があるのでは?」と思い、発達障害などについて調べました。自分で発達障害のチェックを試してみるも、どれも当てはまりません。でも、現状は変わらないことに戸惑ってしまい、感情のコントロールが出来なくなってしまい、急に泣き出してしまうこともありました。


一方、泣いているちゃんまりさんを見て「やばい」と思った、だいすけさん。


自分がADHDということは知っていましたが、他人と住むことで「こんなにも人に迷惑をかけてしまうんだ」ということを知り、病院を再度受診(セカンド・サードオピニオンへ)。


だいすけさんは、初めて自分を客観視することができて「自分はこんな簡単なやり取りも覚えていないのか?」と気づき、衝撃を受けました。

彼を理解する中で知った「カサンドラ症候群」

だいすけさんが病院に行き出した頃、ちゃんまりさんはADHDについて自分自身がよく知らない事に気づき、調べてみることに。


知識として深く知ることで、だいすけさんの行動を理解できるようになりました。

行動が理解できると、不安やイライラはとても楽になったそうです。


その中で知ったのが「カサンドラ症候群」でした。



※カサンドラ症候群とは、身近にいる人が発達障害であることが原因で情緒的な相互関係を築くことが難しく、心的ストレスから不安障害や抗うつ状態などの心身症状が起きている状態を指す言葉。

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