夏の電気代を節約するには冷房?除湿? 部屋と体を効率良く冷やすコツとアイディア

冷房費を節約するエアコンの使い方

 

夏場の必需品ともいえるエアコンは、冷房費に大きく影響します。節約につながる使い方を知って、上手に電気代を抑えましょう。

冷房を24時間つけっぱなしにするとどれくらいかかる?

家庭でよく使用される6畳用エアコンを24時間つけっぱなしにしたときの電気代の目安は、約145円~約324円です。ただし、冷房は機種や外気温によっても消費電力が変わります。24時間つけっぱなしの冷房費は「消費電力(W)×使用時間×1時間当たりの電気代」で目安額を算出できるので、使用している冷房の消費電力を調べて計算してみてくださいね。

エアコンの除湿にかかる電気代は?

エアコンの除湿には「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の2種類があります。2つの大きな違いは「除湿後、室内に戻す風の温度」です。弱冷房除湿は除湿後、湿気を取り除くために冷やした空気をそのまま部屋に戻します。一方、再熱除湿は除湿後、部屋が冷えすぎないように冷たい空気を温め直して部屋に戻すのです。

一般的にエアコンの消費電力は、弱冷房除湿が最も小さく、次いで冷房、再熱除湿が最も大きくなるといわれています。消費電力は湿度や室温によっても異なりますが、設定温度24度で使用した際の冷房費は、おおよそ以下の通りです。

1時間あたり

弱冷房除湿:約4.1円

冷房:約11円

再熱除湿:約14.9円

使用しているエアコンがどちらの除湿機能を備えているかによって消費電力が変わるので、エアコンの取扱説明書やメーカーサイトで確認しましょう。

温度、風向、風量の設定を見直す

エアコンの冷房費を節約したいなら、温度・風向・風量の設定を見直しましょう。

<温度>

温度は、環境省が推奨している28℃に設定するのが理想的。冷房の温度を1℃上げると、消費電力を約10~13%抑えられ節約になります。

<風向>

風向は上向きまたは水平に設定します。冷たい空気は下にたまるので、風向をあえて高めにして室温のムラをなくすのが節約のポイントです。

<風量>

風量は自動に設定するのがおすすめです。冷房は設定温度に到達するまでが最も電力を消費するので、自動運転の強風で一気に温度を下げ、その温度を弱い風でキープしたほうが節約になります。

短時間の外出ならつけっぱなしの方がお得

30分程度の外出であれば、冷房はつけっぱなしにしたほうが節約になるといわれています。高い室温を下げるよりも、一度下げた室温を保つほうが冷房の消費電力を抑えられるためです。節約しようとこまめに電源を切ると、かえって電気代が高くなることがあるので注意してくださいね。

定期的にエアコンのお手入れをする

エアコンの汚れやほこりを取り除くことで、運転効率がよくなり省エネ性も上がります。また、エアコン本体だけでなく室外機の汚れも定期的にメンテナンスしてくださいね。

おすすめの掃除頻度は、2週間に1度です。こまめに掃除したほうが、汚れが落ちやすくお手入れが楽になります。

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冷房を効率よく稼働!エアコンの手入れ方法と手順

冷房費の節約に、こまめなエアコン掃除は必須です。ここからは、エアコンの手入れ方法を手順に沿って解説します。

①フィルターのほこりを取る

 

漏電を防ぐため電源プラグをコンセントから抜いたら、フィルターを外さず周囲のほこりを掃除機で吸い取りましょう。こうすることで、フィルターを外してもほこりが舞いにくくなりますよ!目に見えるほこりを一通り吸い終わったら、以下の手順でフィルターのほこりを掃除してください。

エアコンからフィルターを外し、表面に付着したほこりを掃除機で吸い取ります。

裏面から吸うとほこりがフィルターの目に詰まってしまうことがあるので、取れない場合は一旦そのままで問題ありません。

フィルターの裏面からシャワーを当て、掃除機では取れなかったほこりを除去します。

汚れがひどい場合やほこりが取れない場合は、中性洗剤を溶かした水を当てて洗ってください。

洗剤を使用した場合はきれいに洗い流し、水を切って日陰で乾かします。

②エアコン本体を拭く

 

フィルターを乾かしている間に、エアコンの表面や吹き出し口を掃除します。除菌シートや専用の隙間ブラシなどを使って、エアコン内外部のほこりを拭き取りましょう。割りばしに濡らしたキッチンペーパーを巻きつけて輪ゴムで固定すると、手軽にお掃除棒が作れて便利です。

ただし、エアコンの奥にあるフィンと呼ばれる部分を傷つけると故障の原因になるので、無理やり奥に入れないようにしてくださいね。仕上げに、アルコールで拭くとカビ防止にも効果的です。

③室外機と周辺を掃除する

 

室外機本体と結露を排水するドレンホースを掃除します。

室外機は、表面についた土埃や落ち葉、ほこりなどを取り除きましょう。ほうきで払い落すだけでは汚れが落ちない場合は、濡らした雑巾またはキッチンペーパーで拭き取ってくださいね。

ドレンホースは割りばしや使用済みの歯ブラシを使って、排水口付近の汚れをかきだします。仕上げ拭きをすれば、節約につながるエアコン掃除は完了です!

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