「きのこ」の旬は秋! 夏の疲れをリセットする健康・美容効果とは

第68回 注目のビューティーフード情報をまとめてチェック!
スーパーで一年中見かけるしめじ・エリンギ・舞茸などの「きのこ」。旬が秋なことをご存知ですか?香りも美味しさも増します。今回は、「きのこ」の栄養素と女性に嬉しい効果をご紹介します。

きのこの5つの栄養素と嬉しい効果

きのこはカロリーが低く、栄養素が豊富で便秘改善や美肌など女性に嬉しい効果が期待できると言われています。

【食物繊維で便秘改善】
他の野菜より食物繊維が豊富です。食物繊維は、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類ありますが、特に不溶性食物繊維が多いです。不溶性食物繊維は、胃や腸で水分を吸収して膨らみ、腸を刺激してぜん動運動を活発にし、腸内の不要な老廃物と合わせて排便を促すので、便秘改善の効果が期待できます。

【ミネラルでむくみ改善】
ミネラルは身体の中で作ることができない栄養素で、ミネラルの中でもカリウムが豊富です。カリウムは、余分な塩分や水分を排出する働きがあり、むくみ改善効果が期待できます。舞茸・松茸・えのき茸に多く含まれています。

【ビタミンB群で美肌・美髪に】
ビタミンB1、B2、B6、ナイアシン(B3)、葉酸(B9)とビタミンB群が豊富に含まれています。含まれているビタミンの中で、ビタミンB2とB6、ナイアシンは代謝を高めて皮膚や粘膜、髪の細胞の生成を助ける働きがあり、美肌や美髪の効果が期待できます。

【グアニル酸で生活習慣病予防】
グアニル酸は香りや旨味成分で、グルタミン酸(昆布)、イノシン酸(鰹節)と3大旨味成分のひとつです。グアニル酸は、血中のコレステロール値を下げ、血小板を凝縮を抑制する働きがあり、脳梗塞や心筋梗塞、動脈硬化などの生活習慣病予防の効果が期待できると言われています。干ししいたけや乾燥したきのこ類に多く含まれています。

【βグルカンで免疫力アップ】
βグルカンは、食物繊維のひとつです。体内のタンパク質と結びつき免疫力を高め、体内のウィルスや細菌に対して抵抗する働きがあり、風邪やインフルエンザなどの予防の効果が期待できます。

「きのこ」の旬は秋! 夏の疲れをリセットする健康・美容効果とは

秋に収穫される代表的な5つのきのこ

きのこは日本だけで数千種類あり、そのうち食用は200種類と言われており、種類が豊富です。秋に旬を迎える代表的な5つのきのこの選び方と保存方法をご紹介します。

【松茸】
秋の味覚の王様と言われる松茸は、人工栽培が難しく、天然のものしか採取されないため、貴重で高価なものとなっています。国内産は、9月から10月が旬です。

◆選び方
軸が固く引き締まって傘は五分開き、軸も傘も弾力があるものがオススメです。また、乾燥しているものは松茸の香りが落ちてしまっている可能性があります。

◆保存方法
松茸は、鮮度が落ちて乾燥すると香りが飛んでしまうため、早めに食べることをオススメします。保存する際は、湿らせたキッチンペーパーで包んで、ジップロックなどに入れて冷蔵庫で保存しましょう。

【しいたけ】
しいたけは、秋(9月から11月)と春(3月から5月)の年2回旬を迎えます。秋と春は違いがあり、秋のしいたけは芳醇な香りがすると言われています。

◆選び方
傘が開いておらず内側に巻いている、明るい茶色でツヤがある、裏側が薄く白い幕が張っている、軸は短く太く肉厚があるものがオススメです。

◆保存方法
しいたけは、洗わずにそのままキッチンペーパーで包んで、ビニール袋(口は軽く開けておき、通気をよくします)に入れて冷蔵庫に保存します。石づきを上になるように保存すると日持ちするそう。しいたけの傘の内側にある胞子が鮮度と風味を保つので、落とさないようにしましょう。

【しめじ】
スーパーなどで一年中流通しているしめじは、人工栽培された「ぶなしめじ」です。天然の「本しめじ」は、9月から11月が旬です。

◆選び方
傘が開きすぎずふっくらとしていて、軸が白めで一株でまとまっているものがオススメです。

◆保存方法
しめじは、洗わずに石づきが付いたままキッチンペーパーに包んで、ジップロックなどに入れて冷蔵庫に保存します。使いかけのしめじも同様です。

【舞茸】
舞茸は、その昔「幻のきのこ」と言われてました。1970年代に人工栽培されるようになってからは、一年中流通するようになりました。昔からある天然舞茸の旬は、9月から11月です。舞茸は出汁が出やすいのが特徴です。

◆選び方
傘は色が濃い茶色で肉厚があり、軸は固めで白くて張りがあり、大きな株のものがオススメです。

◆保存方法
舞茸もしめじと同じ様に、洗わずに石づきが付いたままキッチンペーパーに包んで、ジップロックなどに入れて冷蔵庫に保存します。使いかけの舞茸も同様です。

【マッシュルーム】
マッシュルームは世界で一番食されているきのこで、大正初期の頃に日本に入ってきたそう。マッシュルームも人工栽培されており、一年中流通していますが、秋(9月から11月)と春(4月から6月)の年2回旬を迎えます。

◆選び方
傘は開いておらず、表面は乾燥してすべすべし、軸は短く太く切り口が変色していないものがオススメです。

◆保存方法
舞茸やしめじと同じ様に洗わずに石づきが付いたままキッチンペーパーに包んで、ジップロックなどに入れて冷蔵庫に保存します。

【きのこは冷凍保存がオススメ】
水分を嫌うきのこは冷蔵庫に保存した場合、約一週間ほどの保存期間ですが、冷凍庫で保存した場合は約1カ月と保存期間が延びます。また、冷凍保存することで栄養価がアップして旨味が増すとも言われています。

いかがでしたか?きのこを毎日の食事に取り入れて夏の疲れをリセットし、美肌や健康を手に入れましょう!

「きのこ」の旬は秋! 夏の疲れをリセットする健康・美容効果とは

■この記事は編集部&ライターの経験や知識に基づいた情報です。個人によりその効果は異なります。ご自身の責任においてご利用・ご判断ください。

この記事を書いた人

増子 光世
日本ビューティーフード協会
日本ビューティーフード協会インストラクター。−10kg のダイエットに成功したことを機に美容や健康にいいことを日々研究中。
日本ビューティーフード協会インストラクター。−10kg のダイエットに成功したことを機に美容や健康にいいことを日々研究中。

この記事を監修した人

日本ビューティーフード協会 代表理事 鈴木梨沙
日本ビューティーフード協会 代表理事 鈴木梨沙
体の内側から整えキレイと幸せをかなえる一生持続可能な食事を提案する専門家として、延べ1200名以上の方にセミナー講演会を実施。著書「美女になる簡単ヘルシーダイエットBook」がある。
体の内側から整えキレイと幸せをかなえる一生持続可能な食事を提案する専門家として、延べ1200名以上の方にセミナー講演会を実施。著書「美女になる簡単ヘルシーダイエットBook」がある。