離婚拒否を成功させる6つの対処法と法的手続き

離婚拒否を成功させる6つの対処法と法的手続き

5、やっぱり離婚したくない!離婚を拒否する方法とNG例

やっぱりいくら考えても離婚をしたくない!と感じたなら離婚を拒否する方法を実践してください。

(1)相手の立場に立ち、冷静に話し合う

まずは協議離婚の段階で相手の立場に立って冷静に話し合うことが大切です。

どうして離婚したいのか、理由をしっかり確認しましょう。

あなたに身に覚えがなくても相手は離婚したいほどに悩んでいます。

思い当たらないからと適当にあしらっていては気がついたら離婚調停に発展しかねません。

きちんと向き合って相手の意見に耳を傾けましょう。

(2)謝罪、自省

相手がどうして離婚したがっているのか理解できたなら、まずは謝罪し、反省していることを伝えてください。

そして反省した後に今後どうしていくのかさらに話し合いを重ねるのです。

配偶者が納得できたなら協議離婚の段階で離婚は回避できるはず。

口先だけで改善する姿勢が見えない場合には、離婚の決意がさらに増すことでしょう。

きちんと謝罪し、相手を説得できるように振舞いましょう。

(3)自分が変わる努力を続ける

危険なのは、話し合いで離婚を回避できたからと態度を改めないことです。

離婚を拒否するからには相手の立場に立って相手が嫌がっていることを止める必要があります。

話し合いで離婚を回避した後の行動が問われているのだと自覚してください。

もしも態度が改まらずに変われない場合には、再度離婚話が浮上することもあるでしょう。

(4)全てやってもダメなら弁護士に相談

冷静に話し合い、謝罪し、反省して態度を改めても頑なに配偶者に離婚を請求されている場合には、早い段階で弁護士に相談してみましょう。

相手が有責配偶者なら離婚を上手に回避するためのお手伝いをしてくれます。

もしもあなたが有責配偶者だったにしても法的根拠の元に離婚回避に全力で協力してくれるでしょう。

(5)これはやっちゃダメ!離婚拒否のNG例

離婚を拒否したいからといってやってはいけないことがあります。

NG例を見ていきましょう。

① 感情的になる

信頼していた配偶者から突然離婚を切り出されれば感情的になるのは当然です。

しかし、感情的になっても何も解決できません。

感情的になって「いつでも離婚してやる!」と明言しては取り返しがつかない可能性も。

どうしても離婚を拒否したいなら冷静に話し合うようにしましょう。

② 相手を責める

感情的になって相手を責めるのは賢いやり方ではありません。

離婚したいからには配偶者には正当な理由があるはず。

相手を責めずに相手の話を真摯に聞くことこそが離婚を回避する方法です。

③ 浮気をする

男性にありがちなのが妻から離婚を切り出されて寂しさのあまり他の女性に癒しを求めるということ。

浮気をしてしまってはあなたが有責配偶者です。

離婚するために必要な決定的な証拠を掴まれてしまう可能性があります。

そうなっては離婚を拒否することができません。

やってはいけない行動です。

④ 本気にしない

実は、あなたにとっては突然の離婚話でも配偶者にとっては長年我慢した末の決意かもしれません。

そのため、あなたには寝耳に水で本気に取り合わない可能性があるでしょう。

あなたが本気にしない態度をしているうちに調停離婚などに話が進む可能性があります。

真剣に配偶者と向き合うことを忘れないでください。

6、離婚拒否に成功した例

では、実例として離婚話が浮上した際に上手に離婚拒否に成功した例をご紹介します。

参考にすれば解決の糸口がつかめるかもしれません。

(1)あえて別居をして距離をとった例

別居は離婚裁判では不利に働きます。

しかし、離婚を強く望む配偶者に離婚を回避してもらう方法の提案として別居を申し入れることは一つの手段になるでしょう。

ある夫婦は、毎日ケンカが絶えず、妻は夫と一緒に生活することが苦痛になっていました。

しかし、離婚をしたい妻に対して夫は納得できません。

そこで別居の提案をしたのです。

別居後に夫は態度を改め、十分な生活費を入れ、育児にも参加しました。

その結果お互いに少し距離をとったことで妻の夫へのイライラは減少したのです。

そればかりかお互いの大切さに気が付いたといいます。

浮気やDVなどの大きな問題がなく、些細な価値観のズレなどが離婚したい原因の場合には別居の手段は有効かもしれません。

(2)自分の非を素直に認め受け入れた例

離婚の話し合いは感情が高ぶってしまうことが多いでしょう。

それでもある夫婦は、感情的にならずにお互いに自分の非を認めました。

その結果、素直に自分の悪いところを認め改善する努力をしたのです。

離婚を要求された側だけではなく、離婚を切り出した側から積極的に改善していこうと努力することで相手の感情を揺さぶります。

本当は離婚したくないけど離婚の選択肢しか残されていないと感じている夫婦には、効果覿面でしょう。

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