俳優・井之脇海さんに聞く!“僕の推し活”【推しに推しを聞いてみた】

俳優・井之脇海さんに聞く!“僕の推し活”【推しに推しを聞いてみた】

アイドルやアニメ、スポーツ…いまやジャンルを超えて広がっている“推し活”。大好きなモノやコトがあるから毎日頑張れるし、みんなにもすすめたい! そんな推し活を楽しんでいる人も多いのでは? 今回は、俳優の井之脇海さんが“推し”について熱いトークを披露。素敵なプレゼントもあるので要チェック!

だれかを“赦し、赦される”ことについて、改めて考える機会に

現在、井之脇さんは、6月3日(土)から本多劇場で上演される舞台『カモメよ、そこから銀座は見えるか?』の稽古の真っただ中。俳優としても活躍する岩松了さんが作・演出を手がける舞台で、12歳のとき、初めて岩松さんの舞台を観た井之脇さんの正直な感想は「わからない」だったのだとか。

「ただ、わからないなりに“生”のパワーや情熱を感じていました。岩松さんの舞台は大人になってから観てもわからない部分もあるんですが(笑)、明確な答えが提示されないからこそ、観終わった後に色々想像をするのが楽しい。その時間も含めて岩松さんの作品なんだなと思います」

今回の作品のテーマは“赦し(ゆるし)”。年の瀬の銀座を舞台に、井之脇さん演じるアキオと、黒島結菜さん演じるイズミの兄妹が、かつて自分の家庭を崩壊させた父親の愛人と出会い、徐々に関係が変化していく過程が描かれる。

「普遍的なテーマではありますが、普段、赦す・赦さないについて考える機会って少ないのではないでしょうか。僕自身も今回の舞台が、初めて“赦し”について考える機会になりました。どんな人にも傷つけたり、傷つけられたりという経験はあると思うんですね。そんな『あのとき、あんなことがあったな…』というモヤモヤした感情を抱えて生きてきた人にとっては、心に変化があったり、人との向き合い方が変わったり、自分が成長するきっかけになるかもしれません」

生の舞台でしか味わえない感動を、劇場で体感して

舞台の魅力について尋ねると「衣食住と違って、なくても生きていけるものかもしれませんが、人生をより豊かにするものだと思う」とコメント。

オズモール読者に向けて、こんなメッセージも。
「携帯電話やSNSが普及したことで、ひとりでいる時間が増えたという人が多いと思います。物理的な意味だけでなく、みんなと一緒にいても、ひとりで携帯をいじっていたり…。舞台のチケットは決して安い金額ではないかもしれませんが、僕は約2時間の作品にお金を出して劇場に足を運ぶことはとてもかけがえのない時間だと思っていて。僕たち俳優も、来てくださった方に向けて嘘なく、全力で演じています。ぜひ劇場で、SNSや時短コンテンツとはまた違う、“生”の舞台ならではの魅力を感じてもらえたら嬉しいです」

3度目となる舞台への出演に向けては「すごく楽しみです。舞台の仕事を通して、映像の芝居に対する意識が変わったこともありました。今回もそんな濃密な時間が過ごせたらいいなとワクワクしています!」と意気込みを語ってくれた井之脇さん。

東京公演のほか、富山や大阪、新潟にて巡演する予定。ぜひ劇場へ足を運んでみて。

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