妻の話を聞かない夫と離婚できる?話を聞いてもらうコツも紹介

妻の話を聞かない夫と離婚できる?話を聞いてもらうコツも紹介

3、夫に話を聞いてもらうためのコツ5つ

妻の話を聞かない夫には腹が立つものです。

ただ、夫が話を聞かないのにも何かしらの理由があるわけですから、妻側で上手に工夫すれば案外スムーズに話を聞いてもらえる可能性もあります。

たとえば、以下のようなコツが役立つので、旦那さんに話しかけるときの参考にしてください。

夫に話しかけるタイミングに注意する
結論から先に伝えて男性にとってわかりやすい会話の流れを意識する
ネガティブな話ばかりにならないように注意する
夫の話にも耳を傾ける
夫が話しやすい状況・雰囲気を作る

(1)タイミングに注意する

夫に話を聞いてもらうなら、話しかけるタイミングに注意するのがポイントです。

たとえば、仕事帰りで疲れているときや、イライラしているときは、話しかけてもまともに向き合ってもらえないリスクが大きいでしょう。

ですから、夫が帰宅してひと息ついた頃合いや、スマホを触り終わった後、やることがなくて暇そうにしているタイミングなどを狙って話しかけてみるのがおすすめです。

(2)まずは結論を伝える

「話は聞いてくれるが会話が長続きしない」「妻が話している途中で旦那の興味が薄くなる」とお悩みの場合には、先に結論から伝える話し方をするのがおすすめです。

というのも、男性脳は「結論や解決策を知りたい」という傾向が強いので、結論後回しの話し方はダラダラしたものに感じてしまうからです。妻は順序立てて話しているつもりでも、夫は「だから何?」「結局何が言いたいの?」と苛立ってしまいます。

もちろん、女性側がすべて譲歩するのもおかしな話なのですが、「夫に話を聞いてもらう」というファーストステップをクリアするためには、妻側が話し方に少し工夫を凝らして、男性が会話への興味を持続できるようにしてみましょう。

(3)ネガティブな話ばかりをしない

男女問わず、ネガティブな話は聞いていて気持ちが落ち込むものです。暗い内容の話ばかりだと、会話すること自体へのモチベーションも失われてしまいます。

ですから、夫との会話を弾ませたいなら、楽しい話を織り交ぜたり、明るい楽し気な口調を意識したりするのがおすすめです。

(4)夫の話も聞いてあげる

夫に話を聞いてもらいたいなら、夫の話を聞いてあげる姿勢も大切です。

「構ってもらえている」「相手にしてもらっている」と夫が感じれば、妻の話にも興味を示しやすくなるでしょう。

(5)話しやすい状況を作る

夫が会話に前向きになりやすい状況を作るのも有効な対処法です。夫が楽しいシチュエーションや機嫌が良くなる環境なら、妻の話も聞いてもらいやすくなります。

たとえば、自宅の中では子どもに気兼ねして会話が弾まなくても、散歩やドライブの機会なら楽しく会話しやすいということもあるはずです。

夫婦での会話の機会が増えれば、自然と自宅でも話を聞いてもらえるようになるでしょう。

4、妻の話を聞かない夫と離婚できる?

妻の話を聞かない夫と離婚できるかについて解説します。

そもそも、離婚成立を目指すには「協議離婚→調停離婚→裁判離婚」の流れを経るのが一般的ですが、会話を聞かない程度がモラハラにあたるか否かで若干離婚に向けた方向性が変わってくる点に注意が必要です。

(1)モラハラにあたる場合

日常的に妻の話を意図的に無視したり、他のモラハラ行為が併発しているケースなら、最終的に裁判で離婚が成立する見込みがあります。

たとえば、法定離婚事由の1つである「婚姻を継続し難い重大な事由がある」を主張立証する材料が手元にあれば、夫の合意がなくても婚姻関係を解消できるでしょう(民法第770条1項5号)。

また、「最終的には裁判離婚で決着をつけることもできるし、数々のモラハラについて慰謝料を請求する」という武器を使って、協議離婚・調停離婚の段階で夫側から離婚について合意を引き出すという戦法も効果的です。

(2)モラハラにあたらない場合

「ただ単に妻の話を夫が聞かない」というだけでは裁判上の離婚が成立する見込みは薄いのが実情です。

なぜなら、裁判所の介入によって離婚が成立するのは、以下5つの法定離婚事由がある場合に限られるからです。

配偶者の不貞行為
配偶者から悪意で遺棄された
配偶者の生死が3年以上明らかではない
配偶者が強度の精神病にかかって回復の見込みがない
婚姻を継続し難い重大な事由がある

したがって、妻の話を聞かないだけの夫と離婚するなら、協議離婚・調停離婚を目指すことになります。

そのためには、離婚について夫側の合意が必要なので、当事者間での丁寧な話し合いや、調停委員を挟んだ冷静な交渉が不可欠でしょう。

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