人口甘味料は危険?種類や特徴をはじめWHOのガイドラインも解説【管理栄養士監修】

人口甘味料は危険?種類や特徴をはじめWHOのガイドラインも解説【管理栄養士監修】

人工甘味料は危険?

人工甘味料は危険というイメージを持つかもしれませんが、実際はどうなのでしょうか。ひとつずつ解説します。

発がん性は心配しすぎる必要はない

人工甘味料の発がん性について心配する声もありますが、現時点では心配しすぎる必要はありません。

これは、人工甘味料などの食品添加物は、発がん性を含め、安全性が確認されたものが使用されるようになっているからです。

「アセスルファムK」「スクラロース」は、健康への悪影響がないと推定されるADI(一日摂取許容量)に基づいて使用基準が定められています。

「アスパルテーム」の使用基準はありませんが、2011年度に行われた調査により、1人あたりの平均摂取量がADIの0.001%と少ないことがわかっています。

人工甘味料に限らず、どのような食品もとりすぎると健康に影響を与えることがあるため、必要以上に怖がりすぎず、上手に活用したいものです。

長期摂取は健康へのリスクも

安全であるといわれる一方で、人工甘味料を長期的に摂取することで、下記のリスクとなる可能性があることもわかってきています。

・血糖値には影響しないが、糖代謝に影響して血糖コントロールへ影響する
・より甘いものを欲するようになるなど、肥満に影響する

人工甘味料は、まだ使用された歴史が浅いため、健康に関する影響は研究が進められている段階です。

上記のリスクを考えると、毎日のように人工甘味料を取り入れるのではなく、必要なときに上手に活用することが賢い使い方であるといえるでしょう。

※参照:厚生労働省「食品添加物 よくある質問(消費者向け)」独立行政法人農畜産業振興機構「近年における人工甘味料の動向」独立行政法人農畜産業振興機構「人工甘味料と糖代謝」

人工甘味料を使うとダイエットに役立つ?

人工甘味料はダイエットに役立つという報告もありますが、逆効果であるという報告もあります。

先ほども伝えたとおり、人工甘味料を使うことで、より強い甘味を欲するようになり、食欲を高めてしまう可能性が考えられています。

人工甘味料に頼りすぎるのは控えて、ダイエット中に少しだけ甘いものを楽しみたいときに活用するとよいでしょう。ぜひ次から紹介する取り入れ方の例を参考にしてみてください。