中国の発酵調味料「豆豉」の使い方&料理のコクが増すお手軽レシピ3選

中国の発酵調味料「豆豉」の使い方&料理のコクが増すお手軽レシピ3選

中国生まれの発酵調味料「豆豉(トウチ)」。スーパーではあまり見かけませんが、実は少し足すだけでいつもの料理に深みを出してくれるお役立ち食材なんです。
今回は豆豉の使い方と、手軽に作れる3品をご紹介。ぜひ作ってみてください!

「豆豉」とは、蒸した大豆を発酵させた中国の調味料


豆豉は、蒸した大豆(または黒大豆)を麹と一緒に塩漬けし、発酵させたもの。中国では古くから親しまれている調味料で、赤味噌にも醤油にも似た独特の発酵香が特徴です。炒め物や蒸し物、和え物など幅広く使われています。乾燥しているので、直射日光や高温多湿を避ければ常温で1年ほど日持ちするのも嬉しいポイントです。

スーパーで購入したい時は、中華材料の棚を探してみてください。ネット通販でも入手できます。同じ豆豉でもメーカーによって風味や塩加減が少しずつ異なるので、気に入った味わいがあれば、同じものを買い続けるのがベターです。

豆豉の下準備

豆豉を料理に入れる際は軽く水洗いし、細かく刻んでから使うのがおすすめ。粒のまま使うよりも風味がしっかり出ます。


豆豉は粒状でコロコロと転がりやすいので、包丁の平たい部分やコップの底などを使って平たく潰すと刻みやすいです。


まな板に豆豉の色が移りやすいので、クッキングシートやキッチンペーパーを敷いてから作業しましょう。

豆豉醤(トウチジャン)とは?


さらに豆豉と似た調味料として、瓶型やチューブ型の「豆豉醤(トウチジャン)」もあります。こちらは豆豉の他に、にんにくや醤油、砂糖などがあらかじめ加えられており、刻む手間なく手軽に使えるのが魅力。

ただ、豆豉と同様に豆豉醤も、入っている材料や味の濃さなどはメーカーによりそれぞれ違います。豆豉を使うレシピで豆豉醤に代用する場合は、砂糖や醤油の分量を少なくするなど、調整してみてくださいね。

豆豉は一般的な野菜炒めに加えるだけでも独特の風味がつき、旨味がグッと増します。ここからは、電子レンジのみで作れる和え物から、本格的な麻婆豆腐まで、豆豉を使ったレシピを3品ご紹介します。

電子レンジで作る「チンゲン菜の豆豉和え」


アクがほとんど出ないチンゲン菜を使って作る、簡単和え物です。火を使わず、電子レンジで完結できるので、暑い日でもラクラク。あと一品欲しい時の副菜にいかがでしょうか。

材料(2人分)


  • チンゲン菜 1袋(約250g)

<調味料A>

  • 豆豉(みじん切り) 小さじ1
  • 醤油 小さじ2
  • 鶏ガラスープの素 小さじ1/2

<仕上げ>

  • ごま油 小さじ1

作り方

チンゲン菜は洗って水気を切り、ざく切りにして耐熱ボウルに入れます。


<調味料A>を加えてよく混ぜます。ラップをかけて電子レンジ(500W)で3分加熱します。


ごま油を回しかけ、よく混ぜたらうつわに盛り付けて完成です。


コツ&アレンジ

小松菜やオクラ、きのこ、ピーマンでも同様に作れます。アクが多いほうれん草を使う場合は、下茹でしてから調理してみてくださいね。

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