栄養の宝庫!ぎんなんでアンチエイジング!
◆豊富なビタミン
ぎんなんはビタミンA・ビタミンB群・ビタミンCなどが多く含まれています。
ビタミンAは抗酸化作用や肌の粘膜を健康に保ち、抵抗力を高めて感染症予防やアンチエイジング効果が期待できます。
ビタミンB1は疲労回復効果や神経系の機能を正常に保つ効果が期待できます。糖質が多く、ビタミンB1とミネラルのバランスが良いので、滋養強壮スタミナ効果が期待できると中国では古くから食用として親しまれ、漢方として民間療法にも使われてきました。
ビタミンCも抗酸化作用があり、コラーゲンの生成を助けたり、メラニン色素の生成を抑えるなど、美肌効果や身体の抵抗力を高めたり毛細血管を正常に保つ効果が期待できます。
◆カリウムや鉄分などのミネラル
ぎんなんは糖質やタンパク質、ビタミン類の他にカリウムや鉄分などのミネラルも含まれます。カリウムは、細胞の浸透圧を維持する働きがあり、体内にたまった老廃物や余分な水分を体外へ排出することから、むくみ改善や高血圧予防、心臓機能の調節などの効果が期待できます。
また、鉄分が不足してしまうと貧血の症状が出る前から疲れやすい、やる気が起きないなどの症状が出ることもあります。特に月経もある女性は不足しやすいので意識的に摂取したい栄養素です。
◆咳や痰(たん)の症状改善
ぎんなんはキンカンなどと同様に昔から漢方などの民間療法としても使用されてきました。咳を鎮めたり、痰(たん)の症状改善効果が期待できます。
美味しい隠れスーパーフード?! 栄養の宝庫!ぎんなんの美味しい食べ方
<ぎんなんを食べる時の注意点>
◆食べ過ぎに注意!
ぎんなんはメチルビリドキシンという成分を含んでいて、ビタミンB6の吸収を妨げると言われているため、食べ過ぎには注意が必要です。大人は、肝臓に解毒する酵素がありますが、子どもの場合はたった5~6個摂取しただけで中毒症状を引き起こす場合があります。
ぎんなん中毒の症状は、主に嘔吐や痙攣などの症状を引き起こし、稀に死に至る場合もあるそうです。ぎんなんの毒素は加熱をしても緩和、消失されることはないといわれていますので、美味しくても食べすぎには注意をしましょう。ビタミンB6を摂取することにより症状は緩和されますが、症状が出てからでは大変なので適量をいただくようにしましょう。
<ぎんなんのオススメの食べ方>
長期保存可!ぎんなんのオリーブオイル漬け。
〈材料〉
殻付きぎんなん
オリーブオイル
〈作り方〉
1. ぎんなんはペンチやぎんなんわりなどで割り、外皮をむく。
2. 鍋に湯をわかし、1をいれ、2〜3分ほど茹で、薄皮をきれいにとる。
3. 消毒した清潔な容器に、2を入れ、ぎんなんが隠れるまでオリーブオイルを注ぎ入れて保存します。
<ぎんなんのオリーブ漬けの美味しい食べ方>
フライパンで焼くとふっくら香ばしくなり、粗塩とブラックペッパーをふるだけで、ワインや日本酒に合う簡単おつまみの完成。また、オリーブオイル漬けなのでパスタとの相性も抜群です。にんにくやキャツ、アンチョビなどでペペロンチーノ風などもおすすめです。
いかがでしたか?秋になると食べたくなる旬の食材のひとつ、ぎんなん。美容・健康効果も期待でき、オリーブオイル漬けにすることにより長期保存もできる嬉しい食材です。食べ過ぎには注意が必要ですが、ご家庭でも気軽にぎんなんを取り入れてまませんか?
参照文献:新しい食生活を考える会(2016)『食品解説つき 新ビジュアル食品成分表 新訂第二版』(P40,P239〜245)大修館書店