【専門医監修!】足の血管が浮き出る「下肢静脈瘤」を予防する!手のひらマッサージ

「下肢静脈瘤」を予防しよう!おうちでできるセルフケア

下肢静脈瘤によるむくみがつらい場合は、手のひらで行うマッサージがおすすめです。
マッサージは、足全体をやさしくさすり上げるイメージで行いましょう!

手のひらで足全体をさすり上げる!下肢静脈瘤のむくみ改善・簡単マッサージ

床に座った状態、あるいは椅子に座った状態から、両方の手のひらで膝上を包み、しっかり密着させながら上へとさすり上げる。
1を足の付け根まで行ったら両手を離し、再度膝上から足の付け根までさすり上げる。これを1分ほど繰り返す。

次は足首から膝下までを両方の手のひらで包み、さすり上げていく。膝下まできたら、手を離し再度足首からさすり上げる。同じくこれを1分ほど繰り返す。1〜3を両足ともに行う。

ポイントは、強く圧迫しすぎないこと。オイルやクリームをつかって、手のひらを滑らすようにしてさすり上げましょう。また、上へ、上へとさすり上げるイメージで、上から下に行わないよう注意しましょう。

「下肢静脈瘤は、足の表面にある静脈に血液が溜まる病気です。さする程度で血流が促進しますし、リンパも流れ、むくみは改善します。力を入れすぎても意味はありません。マッサージのタイミングは、昼休憩に一度、あとは就寝前に一度行うのがおすすめ。毎日行うのが理想ですが、疲れている日は、足全体を包むようなマッサージ機を使うのもよいでしょう」。

弾性ストッキングや適度な運動、入浴もおすすめ

また生活習慣として、弾性ストッキングや着圧ソックスの着用や、水泳やウォーキングなどの運動、休憩や就寝時に足を高くして休むのもおすすめです。入浴は身体をあたため血液の循環をよくしてくれますし、水圧もかかるので就寝前のマッサージ前にお風呂に入って、ゆっくりマッサージをするのもよいでしょう。

「繰り返しますが、下肢静脈瘤の治療は慌てる必要はありません。しかし、少しでも気になったり、不安がある場合は医療機関の受診をおすすめします。やはり、生活の質を保つことが大切ですから、まずはみなさんの気持ちに寄り添い、親身になってくれる医師や医療機関に相談してみましょう」。

監修:広川 雅之(ひろかわ まさゆき)

医学博士。お茶の水血管外科クリニック院長。高知医科大学卒業後、同大学第二外科入局。その後、ジョンズホプキンス大学医学部留学を経て、東京医科歯科大学血管外科助手、同大学血管外科講師を歴任。2005年にはお茶の水血血管外科クリニックを開院。日帰りストリッピング手術や、血管内レーザー治療をはじめとした下肢静脈瘤の最新の治療法を開発した下肢静脈瘤のパイオニア。著書に「下肢静脈瘤は自分で治せる」(マキノ出版)、「下肢静脈瘤 最新の日帰り治療できれいな足を取り戻す」(講談社)などがある。

2023年8月2日 健康

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