ツラい腰痛をストレッチで解消!【腰痛のプロ】理学療法士がおすすめするおしりケア

私たちにとって、とても身近な「腰痛」。日本整形外科学会の調査では、日本人の3割以上が腰に痛みを感じているといいます。今回は誰もが悩む腰痛の最新ケア方法を、理学療法士の新田智裕先生にお聞きしました。

背中の下部からおしりまで!広い腰痛の範囲

腰痛といえば、ウエストの後ろ側の痛みだと反射的にイメージしてしまう人が多いかもしれません。しかし、新田先生に聞くと、腰部とは私たちが想像するよりも広いそう。
「もちろんウエストラインの後ろ側の痛みや張りも腰痛ですが、背中の下部や、おしり、おしりの横の部分の痛みや不快感もすべて腰痛です」と新田先生。

腰痛の原因は筋肉にある!?

以前は原因がわかりにくかった腰痛も、最近では椎間関節(ついかんかんせつ)や筋肉の問題など特定できるようになってきました。特に最近多いのは、「梨状筋(りじょうきん)」というおしりの奥の深層筋の張りによる腰痛だそう。

「おしりの深層筋である梨状筋が硬くなったり力が入りにくくなったりして生じる腰痛や不快感は、デスクワーク業務や身体を使う仕事に従事している方に多いですね。特にオフィスでの長時間のお仕事や、医療介護職、あとは運輸業のドライバーの方々からの相談があります」。

腰痛の原因はさまざまですが、梨状筋に問題がある場合は、骨盤周りのトラブルによって背骨が影響を受けていることが多いそう。知らないうちに、あなたのおしりにも疲労が蓄積されているかもしれません。

腰痛対策は、自分のゆがみを知ることから

腰痛の原因はさまざまでも、多くは身体のゆがみによって引き起こされているそう。

「自分の身体が、どのような状態にあるか知っておくことは大切です。腰痛につながるような身体のゆがみがあるか、チェックしてみましょう」。

毎日わかる!すぐできる!「身体のゆがみ」チェック

全身がわかる鏡の前に立ち、チェックします。

肩の高さに差がないか?
両手を骨盤に当てて、骨盤の高さに差がないか?
身体全体が左右どちらかに寄ってないか?
両足の位置から目線を上げたとき、ちょうどその中央に頭がきているか?

 

1〜4のどれかに当てはまる場合、身体にゆがみが起きている可能性が高いそう。
ゆがみのチェックは、朝晩や運動の後がおすすめ。
歯みがきなど鏡を見るタイミングでチェックすると忘れません。

それでは、これらのゆがみや腰痛の自覚があった場合、日々の生活で少しでも改善・予防していくには、どうしたらよいのでしょうか?

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