昨今、さまざまなファミリーレストランがモーニングメニューを出しています。通常メニューよりもお手軽な値段の商品が多いモーニングですが、どの店のどのメニューであれば、栄養もしっかりと摂れるのでしょうか。今回は、デニーズ、ガスト、ロイヤルホスト、ココス、ジョイフルのモーニングメニューを管理栄養士の猪坂みなみ先生に徹底ジャッジしてもらい、最強のトップ3をランキング形式で紹介しちゃいます!
第3位:デニーズ「海老とハーブ鶏のスープごはん」 630円(税込693円)
――まず、朝食だからこそ摂るべき栄養素や食材はありますか?
猪坂みなみ先生(以下、猪坂) 朝に摂取すべき栄養素は、脳のエネルギー源になったり、体内時計をリセットしたりするのに役立つ「ブドウ糖(糖質)」です。ご飯やパン、麺などの主食に含まれています。
あとは、筋肉の材料になる「たんぱく質」も、体に蓄えておくことができないため朝昼夜の食事のタイミングでしっかり摂る必要があります。さらに、朝のタイミングで水溶性食物繊維を多く含む食材(野菜や海藻など)を摂ると、昼と夜の血糖値の急上昇を防止してくれます。
また、水溶性のビタミン類(ビタミンCやビタミンB群)やカリウムなどはたんぱく質と同様に、一度にたくさん摂取すればOKというものではないので、朝のタイミングでもきちんと補いたいですね。
そのため、和食の場合は「おにぎりだけ」など単品で済ませるのではなく、ご飯、焼魚、具だくさんのお味噌汁、というように主食と主菜、副菜の3点セットをそろえるようにするのが良いでしょう。洋食の場合も和食と同じように、主食(パン)、主菜(目玉焼きやチキン・ツナなど)、副菜(野菜やキノコなど)を組み合わせるのがおすすめです。
――デニーズ、ガスト、ロイヤルホスト、ココス、ジョイフルが出しているモーニングメニューの中で、3番目におすすめの商品を教えてください。
猪坂 3位は、デニーズ「海老とハーブ鶏のスープごはん」です。「朝はあまり食欲がわかない……でも栄養は摂りたい!」という人におすすめなのがこちらのスープごはん。
ご飯がスープの中に入っており、トッピングの鶏肉とエビでたんぱく質を、ネギやキノコなどで食物繊維やビタミンなどもワンボウルで摂取できるので、手軽に主食(ご飯)、主菜(お肉や魚介類)、副菜(野菜やキノコ類)の3つの栄養をそろえることができる点が高ポイントでした。寝ている間は体温が下がっているので、朝はこのような温かいスープごはんで体温を上げて1日をスタートさせたいですね!
第2位:ロイヤルホスト「ブランチプレート Bread brunch plate」 880円(税込968円)※一部店舗は930円 (税込1,023円)
――次に、2番目におすすめのモーニングメニューを教えてください。
猪坂 2位は、ロイヤルホスト「ブランチプレート Bread brunch plate」です。朝はパン派の人におすすめなのがこちらのプレート。パンだけでなく、卵、ソーセージ、ベーコン、エビといろいろな種類の食材からたんぱく質を摂ることができます。特に卵に含まれているレシチンという成分には、余分なコレステロールが血管壁に溜まるのを防いだり、HDLコレステロール(善玉)を増やしたりする働きもあるといわれていますので、少なくとも1日1個は食べるようにしたいですね。
また、レタスやトマト、アボカドのサラダもついているので、美肌効果が期待できるビタミンCや、血流を促進してくれるビタミンEなどを補給できる点も◎。
食材にはそれぞれ含まれている栄養が異なるので、このプレートのようにさまざまな食材が一度に摂れるのはとても良いです。
配信: サイゾーウーマン