●まずは家の中を安全基地に
乳幼児家庭では、お子さんと家にいる時間帯に地震に合うことも少なくないでしょう。そう考えるとまずは、家の中を安全基地にするという考え方で、見直してみましょう。
ベビーベッドの周りのタンスや棚から、ものが落ちてこないかをチェックしましょう。タンス自体、倒れないように固定することも大切です。また、赤ちゃんが過ごすリビングなども、ものが倒れてこないか確認しておきましょう。薄型テレビを利用している家庭も多いのですが、倒れて下敷きになり命に危険を及ぼすこともあります。壁に固定するなど工夫しましょう。
食器棚から食器が落ちてくると、破片でケガをすることもありますから、トビラにストッパーをつけておくなどもおすすめです。
●3日間を生き抜く備蓄を
「大震災が起こったときのために、3日分の食料を確保」と言われていますが、家が壊れなかった場合、3日間をしのげれば、安全な場所に移動したり、助けが来てくれるなどを期待できます。大人と赤ちゃんが3日程度過ごせるような備蓄も心がけましょう。
大震災などの場合、ショックやストレスで母乳の出が悪くなることがありますから、完全母乳でも粉ミルクを用意しておくと安心です。水道が出なくなり、ほ乳びんを洗うことができなくなった場合は、スプーンや紙コップで授乳する方法もあります。調乳したミルクをスプーンや紙コップに入れて、赤ちゃんの唇につくくらいにすると、赤ちゃんが吸ってくれます。検索すると動画なども出てきますから、チェックしておきましょう。
文/高祖常子
NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事、認定子育てアドバイザーほか。叩かない子育て講座、子ども虐待防止や、家族の笑顔を増やすための講演活動も行う。3児の母。
NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事、認定子育てアドバイザーほか。叩かない子育て講座、子ども虐待防止や、家族の笑顔を増やすための講演活動も行う。3児の母。