●家族会議
特に自然災害の場合には、家族が一緒の場所にいるとは限りません。日中離れている場合に、それぞれがどこで過ごし、どのように連絡を取り合うのか、最終的にどこに集合するのかなど、相談し、シミュレーションしておきましょう。
子どもが幼稚園や保育園に通っている場合、引き取り訓練などもあると思いますから、ぜひ、都合を付けて参加しましょう。また、子どもを引き取りに行くのが難しい場合は、頼れる近くのママ友やパパ友がいると安心です。親が家にたどり着けるまで、子どもの身を寄せさせてもらったり、連絡が付きにくい場合、安否を確認してくれるなどの関係は、それまでの付き合い方もとても大切です。
普段からご近所の方と挨拶したり、言葉を交わす、地域のイベントやお祭りに参加する、商店街を子どもと一緒に買い物するなどの日々の生活は、地域の知り合いを増やし、いざというときに、子どもを見守ってくれる目にもなります。
●「災害用伝言ダイヤル」の利用確認も
通話規制された時でも利用できるのが「災害用伝言ダイヤル171」。固定電話や携帯電話から171に電話をかけ、連絡をとりたい人の電話番号を入れると、録音・再生ができる仕組みです。録音されたデータは、運用期間終了時までとなっています。ただし、端末によっては利用できない場合もあるので、事前に通信事業者に確認しておくと安心です。
また、携帯電話が使えなくなったときのために、「連絡先リスト」を用意しておきましょう。携帯電話に登録しているために、いざというときに、必要な電話番号を思い出せないことも少なくありません。かかりつけの小児科や、保育園・幼稚園、役所や保健所、ママ友やパパ友の連絡先も、紙にリストアップしておきましょう。
文/高祖常子
NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事、認定子育てアドバイザーほか。叩かない子育て講座、子ども虐待防止や、家族の笑顔を増やすための講演活動も行う。3児の母。
NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事、認定子育てアドバイザーほか。叩かない子育て講座、子ども虐待防止や、家族の笑顔を増やすための講演活動も行う。3児の母。