■浪費癖のある私。プレゼントは無駄遣い?
最初のエピソードは、昔から浪費癖がひどかったという女性が主人公。どうやら、夫とお金の価値観が合わないようで……。
「学生時代から浪費癖がひどかった私は、現在の夫と結婚する前に、浪費癖を完璧に直すことを決意。交際時に残っていたクレジットカードの分割払いをボーナスでまとめて返済する計画を立て、翌年の夏に控える結婚までに完済するはずでした。
そんな矢先、たまたま立ち寄ったスポーツショップでセール品のゴルフバッグセットを発見。二人ともゴルフに興味があり、以前から『いつか始めてみたいね』と話していて、店員さんにも『もっと安くしますよ』と言われ、彼と相談した結果、私のクレジットカードで購入することにしました。
返済の予定が先延ばしになってしまったものの、二人の共通の趣味が充実するのであれば『まぁいいか』という気持ちで、私は重く考えていませんでした。
その少しあと、間近にクリスマスが迫った頃。サプライズやプレゼントが大好きな私は、夫へのクリスマスプレゼントの購入を考えていました。サプライズが好きと言いつつ、口の軽い私は、『○○をあげようと思っている』とつい話してしまったんです。しかし、タイミングが悪かった……。高額な買い物をした直後で、しかも彼がプレゼントをもらうのがあまり好きではなかったため、大げんかに発展。『後先考えて買い物してる?』『この前の買い物忘れてないよね?』と叱られてしまいました。
ゴルフバッグセットも、クリスマスプレゼントも、私の中では彼と楽しい時間を過ごすためのツール。浪費ではないと考えていたんです。お金の使い方というより、自分の価値観を否定された気分でしたね。
クレジットカードのやりくりに関しては、今まで以上に相談して、二人で返済計画を立てています。お金の話はデリケートな部分ですが、価値観も含めてしっかり話し合うべきだったと実感しています」(30代・女性)
「プレゼントは浪費ではない」という主張も理解できますが、それはお金に余裕がある場合の話。はじめに立てた返済計画もうまくいっていない状況では、夫のような反応になるのも無理はないような……。
■話し合いでお金の問題を解決
続いて紹介するのは、じっくり話し合うことで関係を改善したという男性のお話です。
「ある日、妻が私に隠れて、義母からお金を借りようとしていたことを知りました。私自身の稼ぎが少ないという負い目もあり、この事実にはショックを受けました。これまで私たちは家族として協力し合い、信頼関係を築いてきたはずでしたが、この出来事によってそれが揺らいでしまったような気がしたのです。
またこの出来事以降、義母の態度が横柄になり、私はますます肩身の狭い思いをするように。彼女は私の稼ぎの少なさを知っているだけに、私に対しての軽蔑的な態度をますます強めているように感じました。
私は家族の中で自分の立場を見失い、困惑していましたが、それと同時に、この状況を解決するために行動する必要があるとも感じました。
まずは妻としっかりと話し合い、『なぜお金を借りる必要があったのか』を理解しようとしました。お互いに感情を素直にぶつけ、互いの立場や思いを共有することで、お互いの関係を修復する道筋を見つけることができました。
次に、義母とも話し合いの場を持ち、自分の感情や困難さを伝え、彼女の行動が私に与えた影響を話しました。彼女も私の思いに耳を傾け、謝罪の言葉を述べてくれました。その場でお互いの思いを理解し、これからはより良い関係を築いていくことを約束しました」(40代・男性)
「話し合う」というのは、簡単なことのように思えて、意外と難しいことですよね。一歩踏み出したことで、傾きかけた家族の関係が変わった。この男性の勇気に拍手!
(文・ママテナ編集部)