
約8割は老後に不安を抱えている
2019年11月18日に金融広報中央委員会が公表した「家計の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯調査)」(2019年)によると、老後の生活について「心配である」と回答した世帯は、81.2%。心配している理由については、「年金や保険が十分ではないから」が73.3%でもっとも多くなっています。
年金については破綻や崩壊の危機とニュースになることがあり、不安を抱えている方は多いようです。
老後のために貯蓄をしているママは約6割
では、実際に老後のためにお金を準備している人はどのくらいいるのでしょうか? 以前ママテナが実施した独自調査によると、老後のために貯蓄をしているママは60.2%という結果になっています。
さらに、目標の貯蓄額を聞くと、1位は「500万円以上から1000万円未満」と「3000万円以上」でどちらも21.3%に。
目標金額にバラつきはありますが、すぐさま達成できる金額ではないのはたしかです。
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老後貧乏にならないためには3000万円必要?
多くの方が老後に不安を抱き貯蓄をしているようですが、老後に必要になるお金はどのくらいなのでしょう。
専門家によると、60歳以上の夫婦がひと月に必要な生活費は約28万円となり、60歳までに約3000万円の貯蓄を作っておくことが“老後貧乏”を回避するためにも重要とのこと。
しかし、3000万円という金額はあくまでも年金受給までの不足分を補う「つなぎ」の役割。実際にはもっと多くのお金が必要になる可能性もあります。
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貯金をするためにすべきことは?
もしも35歳から60歳までの25年間で3000万円を貯めようとするなら、毎月10万円を貯金しなければなりません。それなりの収入がある独身者であれば可能かもしれませんが、子育て世帯で年収400万円ほどだと、毎月10万円を貯金にまわすのは…。
少しでも貯金額を増やすためには、日々の管理が重要になると専門家は指摘します。お金の管理の基本である家計簿をしっかりつけ、お金の使い方の見直しをする必要があるそう。
しかし、やみくもに生活を切り詰めればいいというものではなく、“メリハリ”が重要になるのだとか。
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「老後に不安がある」「貯金ができない」という方は、今回紹介した記事を参考にして、今一度自分のお金の使い方を見直してみましょう。
(文・奈古善晴/オルメカ)
参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯調査)」(2019年)