エアコンの効きが悪い? そう思ったときはココをチェック

室外機は運転状況や、周囲の状況などを確認しよう

エアコンの効きが悪いときは、室外機もチェックする必要があるそうです。

「室外機の周囲に障害物があると放熱妨害が起こり、熱交換がきちんとできなくなります。植木鉢やバケツを近くに置いているなら、別の場所に移動しましょう。戸建ての場合は、生い茂った草にも注意が必要。冷房を使い始める時期は特に、雑草などが室外機の周りを覆っていないか確認してみてください。また、室外機を隠すケースやカバーなどもありますが、製品によっては熱交換を妨げる要因となるので、各メーカーが発売している純正部材を使用すると安心です」

また、夏、室外機に直射日光が当たっているのも、冷房が効きづらくなる要因だとか。

「室外機や周囲が熱くなって放熱が滞るため、よしずなどで日陰をつくるのが効果的です。最近は住宅の事情で、室外機の設置スペースが南側にしか取れないお宅もあるので、その場合は特に注意してください」

部屋の広さに合う能力のエアコンが設置されていないことも…

エアコンの効きが悪い原因として、田中さんが「わりと多いパターン」と語るのは、エアコンの能力が部屋に見合っていないケース。

「これは新しく購入するときというより、引っ越しなどで住まいが変わるときですね。今まで使っていたエアコンを再利用しようとしても、以前より部屋が広かったり、断熱性能が低かったりすると効きが悪くなってしまいます。また、寒い地方なら暖房能力の高い寒冷地向けエアコンが必要になるなど、転居地によっても条件が変わってくるので、注意してください」

そうした失敗をしないためには、どのような点に気を付ければ良いのでしょうか?

「基本的には、エアコンのスペックを確認した上で、見合った場所に設置することですね。カタログなどには“12畳用”といった形で適用畳数が記載されていますが、冷房時と暖房時に差があります。暖房時の方が畳数の目安が小さくなりますので、暖房時を基準にした方が確実です。

また、木造住宅の方が鉄筋住宅よりも気密性が落ちますので適用する畳数は小さくなります。畳数の目安に幅があるのはこのため。なお、大きな窓や吹き抜けがある、あるいは天井が高いといった部屋の場合も、よりパワーが必要になるので、適用畳数よりも大きめのサイズを選ぶと良いでしょう」

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