お正月の鏡餅・鏡開きの由来とは
そもそも、お正月とは元旦に年神様(としがみさま)という新年の神様が一年の幸せを家々にもたらしてくれる事を祝ってお迎えすることから始まった、新年最初の大事な行事の事です。年神様にたくさんの幸せを授けてもらうために、門松・しめ飾り・鏡餅を飾るなど、お正月の行事や風習が生まれました。
中でも「鏡餅」は年神様の依り代とされ、お迎えした年神様の居場所になるそう。年神様は、祖先の霊が田の神・山の神になり、子孫繁栄や五穀豊穣を見守ってくれて新しい年の健康や幸福、魂を授けてくれると言われています。その魂の象徴が鏡餅。鏡餅には、年神様の御霊(みたま)が宿るので、この鏡餅を食べる事で身体に魂をパワーを取り込む事ができるとされています。
その鏡餅をいただく行事が「鏡開き」。主に1月11日に年神様が宿る鏡餅を開くことで、元旦にお迎えした年神様をお送りします。年神様の力が宿った鏡餅を食べることで、一年分の生きる力、気力、幸福、恵みを授かる事ができると言われています。鏡餅は飾るだけではなく、食べてこそ鏡餅の意味があるんです。
鏡開きの開き方ですが、おめでたいお正月に「切る」というのは縁起が悪いので、包丁などの刃物を使うのはNGです。手で割り砕くか木槌で開いて、食べ残したり捨てたりせず、年神様のパワーを小さなかけらも残さず頂きましょう。固くなりすぎてカチカチの鏡餅の場合は、半日くらい水につけてラップで包んで電子レンジでチン!すると、手でちぎれます。
今年一年の健康や幸せを祈って、家族みんなで年神様の幸せのパワーが詰まった鏡餅をいただきたいですね。
鏡餅の持つパワーで美しくアンチエイジングをスタート!
そんな縁起の良い鏡餅の「お餅」には、女性に嬉しいパワーがあるのです。
(1)身体を温める
・お餅の原料のもち米は、白米より胃を温める効果が強く、冷え性予防に効果的と言われています。
・身体を温めることで代謝が良くなり、ダイエット効果が期待できます。
・代謝機能が高まることで体温が上がり免疫力アップや風邪予防に効果があると言われています。
(2)パントテン酸
食べ物のたんぱく質や脂質、糖質をエネルギーに分解することで脂肪の蓄積を予防し、ダイエット効果に期待ができます。
(3)ビタミンB1
疲労回復に効果的と言われています。
これで鏡餅をより美味しく縁起良くいただけますね。しかし、カロリーも気になるところでは?…ということで、一緒に食べることで太りにくくなる、お餅の食べ方をご紹介します。
・根菜類
食物繊維たっぷりの根菜類を一緒に摂ることで血糖値の上昇を防ぎ、GI値(食後、糖に変化する速さを表す値)を下げて脂肪蓄積を防ぐと言われています。
たっぷりの根菜類を入れてお餅と一緒に食べる「お雑煮」がおすすめ。
・海藻類
とろろ昆布や青のりなどはミネラルや食物繊維が多く血糖値の上昇を緩和する効果があるそうです。
お餅にお醤油を付けた海苔を巻いて食べる「磯辺焼き」がおすすめ。
・大根おろし
大根おろしにも食物繊維が豊富に含まれており血糖値を下げると言われています。
大根おろしにお醤油とお酢を入れたところにお餅を絡める「大根おろし餅」がおすすめ。
・納豆
大豆製品も血糖値を下げGI値を下げる効果が期待できます。
お餅に納豆をかけて食べる「納豆餅」がおすすめ。更に大根おろしをトッピングすると相乗効果が期待できますよ。
・きな粉
きな粉も大豆製品の一つなのでGI値を下げると言われています。
きな粉にお餅をまぶして食べる「きな粉餅」がおすすめ。
いかがでしたか?年神様からの幸せのパワーもしっかり受け取りながら「鏡餅」を食べて、心も身体もハッピーに、良い一年のスタートを切りたいですね。