「頭痛を予防する生活習慣」をご存知ですか? 大事な4つのポイントを医師が解説

「頭痛を予防する生活習慣」をご存知ですか? 大事な4つのポイントを医師が解説

頭痛を予防するには「食事」「睡眠」「入浴」「市販薬」の4つのポイントがあるとのことです。具体的にどのようなことを意識して生活するのが重要なのでしょうか。なかめぐろ脳神経外科・内科 頭痛クリニック院長の青山先生に詳しくお話しを伺いました。

監修医師:
青山 尚樹(なかめぐろ脳神経外科・内科 頭痛クリニック)

日本大学医学部卒業。日本大学医学部附属板橋病院脳神経外科学教室、相模原協同病院脳神経外科、駿河台日本大学病院(現:日本大学病院)脳神経外科栄養療法専門新宿溝口クリニック(現:みぞぐちクリニック)副院長などを経て、2022年なかめぐろ脳神経外科・内科 頭痛クリニック開院。日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医、日本抗加齢医学会認定抗加齢専門医、PAPT研究会認定医・指導医。

編集部

空腹時に頭痛を感じる場合、普段からどのように対処すれば良いのでしょうか?

青山先生

食事と食事の間隔が長くならないよう、規則正しい生活習慣を守ることです。また、無理なダイエットは控えて、しっかりタンパク質を意識した栄養を取るようにしましょう。それから、空腹時にいつでも口にできるよう、ナッツなどを常備しておくとよいでしょう。

編集部

ほかに、普段から気をつけるべきことはありますか?

青山先生

しっかり睡眠をとることです。寝不足や寝すぎも頭痛の原因になります。また、シャワーで済ませず入浴すると、首や肩の筋肉の血流が良くなり頭痛が起きにくくなります。リラックス効果もありますから、きちんと入浴する習慣を身につけましょう。

編集部

入浴が頭痛の改善に役立つのですね。

青山先生

なかには入浴すると頭痛がひどくなるという人もいます。これは、首のこりが原因で頭痛が起きている場合です。体が温まると血液循環が良くなりますが、首がこっている場合は筋肉の血管が収縮しており、この循環の滞りを無理やり改善しようとするため、ズキンズキンと拍動性の痛みとなるのです。

編集部

その場合はどうしたら良いでしょうか?

青山先生

頭痛があるときは無理に入浴するのは避ける必要がありますが、頭痛がない時は首のこりをほぐすために、首までしっかり温めることが大切です。首までお湯に浸かる、あるいは、温かいタオルを首にかけて湯船に浸かるなど工夫をすることで、リラックスでき、頭痛が起こりにくい状態に出来ると考えています。

編集部

頭痛薬など、市販の薬は使ってもいいのですか?

青山先生

痛みが軽い場合には、市販の頭痛薬や鎮痛薬で抑えることもできます。しかし、薬を飲むときには痛みが軽いうちに飲むようにしていただきたいです。痛みがひどくなってから薬を飲むと、効果が発揮されないこともあります。また「これまで1錠で効いたけれど、2錠飲まなければ効かなくなった」などと、薬の量や回数が増えてきた場合も要注意です。早めに頭痛外来や脳神経内科、脳神経外科、内科などを受診しましょう。

編集部

最後に、Medical DOC読者へのメッセージがあれば。

青山先生

普段から頭痛に悩まされている場合には、いつもの食生活を見直してみましょう。頭痛が起きる可能性のひとつとして、血糖値の乱高下が誘因となっていることも考えられます。そういう患者さんへのひとつのアドバイスとして、食前に難消化性デキストリンを服用することをお勧めすることがあります。これは食物繊維の一種で、文字通り消化しにくいという特徴があります。これを服用すると糖の吸収が遅くなり血糖値の乱高下が抑えられるという効果が期待できます。血糖値の乱高下が抑えられれば頭痛は起きにくくなりますから、ゆっくり食べる時間がない方は試してみてはいかがでしょうか。

関連記事:

Medical DOC
Medical DOC
Medical DOC(メディカルドキュメント)は800名以上の監修ドクターと作った医療情報サイトです。 カラダの悩みは人それぞれ。その人にあった病院やクリニック・ドクター・医療情報を見つけることは、簡単ではありません。 Medical DOCはカラダの悩みを抱える方へ「信頼できる」「わかりやすい」情報をお届け致します。
Medical DOC(メディカルドキュメント)は800名以上の監修ドクターと作った医療情報サイトです。 カラダの悩みは人それぞれ。その人にあった病院やクリニック・ドクター・医療情報を見つけることは、簡単ではありません。 Medical DOCはカラダの悩みを抱える方へ「信頼できる」「わかりやすい」情報をお届け致します。