「高齢者が脱水症になりやすい原因」をご存知ですか?  脱水症の危険性を介護福祉士が解説

「高齢者が脱水症になりやすい原因」をご存知ですか? 脱水症の危険性を介護福祉士が解説

高齢者が脱水症を起こしやすくなる要因は「外的要因」と「内的要因」の2つに分けられるといいます。脱水症は症状が進行すると命の危険にもつながる恐れもあります。この2つの要因について理解し、高齢者の脱水症を防ぎましょう。介護福祉士の千葉さんに詳しくお話しを伺いました。

監修介護福祉士:
千葉 拓未(介護福祉士)

1983年生まれ。札幌市在住。専門学校卒業後、社会福祉士資格を取得し高齢者介護の道へ。通所介護、特別養護老人ホーム、認知症対応型通所介護にて介護士として従事する。現在は、Webライターとして、介護問題を中心に執筆している。

編集部

はじめに脱水症の仕組みについて教えてください。

千葉さん

脱水症とは、体内にある体液が失われることで、体に不具合が起きている状態を指します。体液には血液やリンパ液、唾液などが含まれ、私たちの体を健康に保つ働きがあります。しかし、何らかの理由で体液が減少すると、体のバランスが崩れて脱水症につながるのです。

編集部

脱水症の原因には何が考えられますか?

千葉さん

気温や乾燥、着ている服といった外的の要因と、食事や水分の摂取量といった内的の要因が考えられます。高齢者が特に気をつけたいのは内的の要因です。高齢になると、食欲が低下したり、喉の渇きを感じにくくなったりします。水分は食事や飲み物から摂取するため、食事や飲み物の摂取量低下は、脱水症の原因につながるのです。

編集部

脱水症状の危険性を詳しく教えてください。

千葉さん

脱水症状が進むと、十分な栄養素を体に取り込めなくなったり、老廃物の排出が不完全になったりするおそれがあります。初期症状は目まいやふらつきですが、脱水が進行すると、頭痛や吐き気を強く感じるようになります。さらに症状が進行すると意識障害やけいれんが起こり、命の危険にもつながります。

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