「大腸がんの余命」はご存知ですか?ステージ4の余命・末期症状も医師が解説!

「大腸がんの余命」はご存知ですか?ステージ4の余命・末期症状も医師が解説!

大腸がんの末期症状

貧血

大腸がんが進行すると、がんの表面の粘膜が脆くなりじわじわ出血が起こり、貧血が進行します。貧血では立ちくらみ、息切れ、めまい、ふらつき、動悸といった症状が見られます。大腸がんで出血している場合は便に血液が付着することがあります。日頃から排便後に自分の便の色を見る習慣を身につけると良いでしょう。

腸閉塞

大腸がんの終末期には、がんがかなり大きくなることがあります。この大きくなった癌組織によって便の通り道が狭くなってしまうと腸閉塞を起こします。腸閉塞では狭くなった腸より先に便が進まないため、腹痛、便秘、嘔吐、体重減少などが起こります。腸閉塞がきっかけで大腸がんが見つかるケースもあります。

大腸がんの検査法

大腸がんが疑われた場合には、がんかどうかを確定するために、まず大腸内視鏡検査が行われます。続いて必要な場合、がんのある正確な部位や広がりを調べるため、注腸造影検査やCT検査、MRI検査などが行われます。

直腸診

直腸診は医師が指を肛門から直腸内に挿し込み、直腸内ががんで狭くなっていないかや血が出ていないかを調べる検査です。入院の必要はありません。

注腸造影検査

注腸造影検査はバリウムと空気を肛門から注入し、X線写真を撮る検査です。この検査でがんの位置や大きさ、形、腸の狭さの程度などが分かります。注腸造影検査の前には、正確で安全な検査を行うために腸管内をきれいにする必要があります。そのため検査前日から検査食や下剤を服用し、当日に腸管洗浄液を飲みます。
入院は基本的に必要ありませんが、病院によっては事前入院が必要なところもあります。

大腸内視鏡検査

大腸内視鏡検査は内視鏡を肛門から挿入して、直腸から盲腸までの大腸全体を詳しく調べる検査です。ポリープなどの病変が見つかった場合は、病変全体あるいは一部の組織を採取して、病理診断が行われます。病変部の表面の構造をより精密に検査するために、粘膜の表面の模様や血管の輪郭、色を強調する画像強調観察や拡大観察が行われることもあります。
大腸内視鏡検査の前には、注腸造影検査と同じように、腸管内をきれいにします。前日に入院して検査する病院もあります。

CT・MRI検査

CT検査はX線を、MRI検査は磁気を使用して、体の内部を描き出す検査です。治療前に、周りの臓器へのがんの広がりや転移がないかなどを調べることができます。検査で入院の必要はありません。

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