「大腸がんの余命」はご存知ですか?ステージ4の余命・末期症状も医師が解説!

「大腸がんの余命」はご存知ですか?ステージ4の余命・末期症状も医師が解説!

「大腸がんの余命」についてよくある質問

ここまで大腸がんの余命・生存率などを紹介しました。ここでは「大腸がんの余命」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

大腸がんを患い、ストーマ(人工肛門)を造設した場合の余命はどれくらいでしょうか?

飯田 綾子 医師

ストーマを造設したからと言って余命に影響があることはありません。また、食事に特別な制限はありません。適度なスポーツや旅行も可能です。ほとんどの患者さんが手術前の職場や学校に復帰されています。ストーマが自然肛門と違うのは,便の出る場所が腹部になることと、ストーマには肛門括約筋がなく、排便や排ガスを自分でコントロールすることができないことです。日常生活をする上で問題があると感じた場合は病院で相談してください。「ストーマ外来」を設けて、医師や専門の看護師が人工肛門に関する管理・教育を行っている病院もあります。

大腸がんがリンパ節や肝臓に転移した場合の余命について教えてください。

飯田 綾子 医師

大腸がんは、リンパ節転移や肝臓転移した場合でも、手術によって治癒する可能性があります。また、手術ができない場合にも、薬物療法や放射線治療を行います。がんを手術ですべて取り切ることができれば、約40%の人で完治が期待できるとのデータもあります。(ステージ4の5年生存率は33.4%です。)

編集部まとめ

この記事を通して、大腸がんの各ステージごとの余命や生存率、検査・治療ついて理解していただけたでしょうか。大腸がんは早期発見・早期治療が非常に重要です。もし気になる症状がある場合は、遠慮せずに医療機関を受診してください。また、定期的な検査によって症状が出る前に大腸がんを発見できれば治療の選択肢が広がります。

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