冬、エアコン使用時の乾燥に悩む人は必見! お部屋を快適な湿度に保つ方法

室内の空気が乾燥しにくくなる方法は?

ここでは、お部屋の湿度を快適に保つ方法をチェック! 藤原さんのアドバイスも交えながら紹介するので、乾燥が気になっている方はできることから始めてみてください。

洗濯物を室内に干す

洗濯物が乾く過程で空気中に水分が放出されるため、室内干しをすれば室内の湿度が上がることになります。

「室内干しの洗濯物が一番乾きやすいのは、部屋の中で空気が最も動く場所。カーテンレールなどを使って窓際に干す人もいますが、窓を閉めたままだと空気が動きにくい場所なので、スペースがあるなら部屋の中央に干しましょう。皆さん、すでに実践されているかと思いますが、サーキュレーターなどを使って強制的に空気を動かすのも良いですね。

このときに気を付けたいのは、目的を誤らないこと。室内干しの目的は、あくまで洗濯物の乾燥です。これを忘れると、たとえば加湿機の吹き出し口近くに洗濯物を干す、なんてちぐはぐな行動をとってしまうこともあるもの。室内干しに限ったことではありませんが、何かをするときはその目的を意識することが大切です。“何のためにこれを使うのか”“これをするのは何のためなのか”を考えていただきながら、ベストな手段を選んでいくと良いでしょう」

加湿機や加湿機能付き空気清浄機を設置する

「加湿できる家電を使えば、効率良く空気にうるおいが与えられます。ただし、湿度の上げすぎは結露やカビなどの発生にもつながりかねないので、湿度計を確認しながら使うようにしましょう」

なお、パナソニックの気化式加湿機なら、加湿量を自動でコントロール。“お急ぎモード”や“のど・肌モード”、“おやすみモード”といった機能を搭載したモデルなら、目的ごとに最適なうるおいを届けます。

また、パナソニックの加湿空気清浄機も、パワフルかつスピーディな加湿が可能。最適な部屋の湿度と言われる約40%〜約60%の範囲で3段階の加湿レベルを用意しており、水蒸気の出る調理中は控えめにするなど、状況に応じて選ぶことができます。

加湿機能を搭載したエアコンを使用する

「エアコン暖房時に乾燥が気になるなら、加湿しながら冷暖房運転ができるエアコンを使うのもアリですよね」と、藤原さん。そこでオススメしたいのが、パナソニックのエアコン『エオリア LXシリーズ』です。室外機に換気・除加湿ユニットを搭載しており、給水なしで部屋の加湿が可能。暖房運転との併用に加え、約48分で部屋の湿度を50%まで上げる※
スピード加湿も実現しています。

※暖房加湿運転時。CS-LX404D2にて。当社環境試験室(約14畳)、外気温7℃、湿度87%、設定温度23℃、設定湿度連続、風量・風向自動、加湿量強。加湿条件は室内温度12℃以上、湿度70%以下、屋外温度 -10℃~24℃です。

まだまだあります!冬のエアコン使用時に気を付けたいこと

湿度コントロール以外にも、寒い季節を快適に過ごす方法はさまざま。具体的にどんなことができるのか、藤原さんに聞きました。

室内の温度ムラを解消するには

「暖かい空気は上に、冷たい空気は足元にたまります。この温度ムラの解消に有効なのが、先ほども触れたサーキュレーター。エアコンの対角線上に置き、上向きに風を送ることで空気を循環させることができます。ただ、風が体に当たると不快なうえに、肌寒く感じてしまうので、風量を下げたり向きを変えたりといった工夫をしながら、ベストな使い方を探してみてください」

換気をするとき、暖房はつけっぱなしでOK!

「窓を開けて換気をするときは、暖房を切る必要はありません。これは、暖房を切ってから換気をすると室内の温度が大きく下がり、元の温度に戻すときにより多くの電力が必要になるため。同じ理由から、夏も冷房時運転を切らずに換気するようにしましょう」

エアコンの暖房が冷房より電気代がかかるのはなぜ?

「エアコン暖房に限らず、冬になると光熱費が高くなるのは仕方ないこと。なぜなら、冬は夏に比べて室温と外気温の差が大きいからです。たとえば夏、設定温度を28℃としたとき、外気温が30℃なら2℃下げれば済むのに対し、冬は設定温度が20℃でも、外気温が5℃だとすれば15℃も上げなくてはなりません。それだけパワーが必要になるので、冷房に比べて電気代がかかるのは当然なのです」

乾燥を抑えるだけじゃない、湿度を上げる必要性

「湿度を上げると体感温度も上がるため、同じ温度でも湿度が低いときに比べて暖かく感じることができます。それにエアコン暖房時は、設定温度を1℃下げると消費電力を約10%削減できると言われているので、電気代節約の観点からも見過ごせません。なお、室内が最適な湿度かどうか、感覚だけで見極めるのは意外と難しいので、温湿度計で確認するのがオススメです」

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