「ヘモグロビンA1cを下げる食べ物」はご存知ですか?病気についても医師が解説!

「ヘモグロビンA1cを下げる食べ物」はご存知ですか?病気についても医師が解説!

ヘモグロビンA1cを下げる食べ物は何がある?Medical DOC監修医が血液検査の見方や基準値・主な原因と病気のリスク・対処法などを解説します。

≫医師が薦める「血糖値を下げる食べ物・飲み物」はご存知ですか?

監修医師:
中川 龍太郎(医療法人資生会 医員)

奈良県立医科大学卒業。臨床研修を経て、医療法人やわらぎ会、医療法人資生会南川医院に勤務。生活習慣病や肥満治療、予防医学、ヘルスメンテナンスに注力すると同時に、訪問診療にも従事している。日本プライマリ・ケア連合学会、日本在宅医療連合学会、日本旅行医学会の各会員。オンライン診療研修受講。

健康診断・血液検査で「ヘモグロビンA1cが高い」と診断されたときに考えられる原因と対処法

健康診断や血液検査でHBA1c(ヘモグロビンA1c)が高いと指摘されたことはありませんか?考えられる原因や病気、対処法について解説いたします。

ヘモグロビンA1cが高いと診断されたときに考えられる原因と病気のリスク・対処法

「ヘモグロビンA1cが高い」と言われた場合、おそらく6.5%以上(基準値以上)であると考えられます。これは糖尿病の診断の上で非常に有力な指標で、他に併存疾患がない場合、たまたま数値が高く出ただけということはありません。
後述する血糖値の数値にもよっては、糖尿病と診断されることになります

血糖値とヘモグロビンA1cが高いと診断されたときに考えられる原因と病気のリスク・対処法

血糖値とヘモグロビンA1cが高いと診断された場合、同時に早朝空腹時血糖値が126mg/dl以上か、随時血糖値200mg/dl以上が計測された場合は、糖尿病の診断になります。もし血糖値がこれらを満たさず、ヘモグロビンA1cのみが高いと診断された場合は「糖尿病型」とされ、1ヶ月以内に再検査となります。
そこで血糖値とヘモグロビンA1cが高いか、血糖値だけでも高い場合は糖尿病という診断になります。
血糖値の程度によって治療方針はさまざまですが、ご自身でできる対処法は食事療法を徹底することです。詳細は後述いたします。

健康診断で血糖値・HbA1cが高いと診断されたときに考えられる原因と病気のリスク・対処法

健康診断で血糖値やHbA1cが高いと診断された場合も、前述と同様の診断基準になります。健康診断を受けられた医療機関がそもそもかかりつけで、糖尿病治療も行えるところならそのまま通院して治療を開始しましょう。
健康診断専門の医療機関である場合は、診断結果を持って糖尿病診療の可能な通いやすい診療所を受診しましょう。

医師が薦める「ヘモグロビンA1cを下げる食べ物・飲み物」とは

基本的にこの食品さえ食べていれば大丈夫というものはありません。日々の食事のバランスが取れているか、ということが重要になります。
その中で、血糖値をあげにくい食材やヘモグロビンA1cの改善に役立つ食材というのはありますので、それらをご紹介します。

「ヘモグロビンA1cを下げる食べ物」

HbA1cレベルを下げるのに役立つ食品として、玄米、卵、豆類、ナッツ、チアシード、亜麻仁、低脂肪ヨーグルト、しらたき麺、シナモン、エキストラバージンオリーブオイル、ニンニク、ターメリック、リンゴ酢があります。これらは低血糖指数を持つ(G I値が低い)か、食物繊維が豊富である、またはインスリン感受性を改善する成分を含んでいます。

「ヘモグロビンA1cが上がってしまう食べ物」

ヘモグロビンA1cを上げやすい食品としては、糖分やカロリーの高い加工食品や飲料があります。特に血糖値に大きな影響を与える食品には以下のようなものがあります:
甘い飲み物:通常の炭酸飲料、清涼飲料水のほかフルーツジュースや野菜ジュース、アイスティーなども意外と砂糖とカロリーが多く含まれています。
特別なコーヒー飲料:甘いカフェオレなどは多くの砂糖、カロリー、飽和脂肪を含むため、ブラックコーヒーの方が良いでしょう。
加糖シリアル:健康的なイメージを持たれる朝食のシリアルは意外と炭水化物が多く、健康的な選択とは言えません。
シャーベット:アイスクリームに比べて炭水化物がほぼ倍含まれています。
これらの食品は、血糖値を急上昇させる可能性がありますので、糖尿病を管理している場合は特に注意が必要です​。また、白いジャガイモは特に血糖値を上げやすい食品です。焼いた白いジャガイモは、砂糖をまぶしたドーナツよりも血糖値を高める可能性があるという報告もあります。

「ヘモグロビンA1cを下げる飲み物」

ヘモグロビンA1cを下げる飲み物というのはありません。糖尿病を悪化させる上記の飲料を避けるようにしましょう。
具体的には水やお茶、ブラックコーヒーや無糖の紅茶などが該当します。

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