自然と共生する、兵庫・豊岡の「コウノトリ育むお米」~注目の新品種はこうして誕生した。No.012

自然と共生する、兵庫・豊岡の「コウノトリ育むお米」~注目の新品種はこうして誕生した。No.012

市場を席巻する人気のぶどう、シャインマスカットのように、末永く愛されるヒット品種を―。上の写真の、つややかな炊きたての白米は「コウノトリ育むお米」です。近年、各地にコウノトリとの共生を掲げる農業が登場していますが、その元祖が兵庫県豊岡市の、このお米であることをご存じですか? かつて絶滅したコウノトリが、今再び大空を舞う豊岡市へ。お米や米粉スイーツを買える、おすすめスポットもご紹介!

【SPOT 02】コウノトリ本舗
バラエティー豊かな豊岡みやげが勢揃い!

左上/コウノトリ育むお米(無農薬)コシヒカリ 450g 500円、2㎏ 2000円 左下/しっとり食感の米粉バウムクーヘン 1998円(6H)、1350円(4H) 右上/コウノトリ育むお米の米粉と但馬地方で採れた希少なはちみつを使った、米粉はちみつフィナンシェ1080円(5個入り) 右下/コウノトリにちなんだ商品以外にもおみやげにぴったりのアイテムが揃う

「コウノトリ育むお米」の無農薬米と減農薬米を、それぞれ3合、2合~と手ごろな量から買えるおみやげ店。その米粉を使ったバウムクーヘンのしっとりもっちり具合は最高。コウノトリ育む農法で育てた酒米を使った日本酒や米焼酎、ハンカチやお箸などのかわいいコウノトリグッズも豊富。

コウノトリ本舗(コウノトリほんぽ)

TEL.0796-37-8222 
住所/兵庫県豊岡市祥雲寺14-2 
営業時間/10:00~16:00 
定休日/月~水(祝日は営業)
※併設の『こうのとりテラスカフェ』では薪窯ボートピザやオリジナル珈琲、「コウノトリ育むお米」を使用したスイーツなどが楽しめる(営業時間、定休日は『コウノトリ本舗』と同じ)

コウノトリ本舗 公式WEB

【SPOT 03】豊岡市立コウノトリ文化館
コウノトリの生態や歴史を知る、学ぶ公開施設

左上/迫力あるコウノトリのはく製。充実の展示により、この地域の豊かな生態系を知ることができる 左下/自然解説研究員の北垣和也さん。目の前に広がる公開飼育ケージを指し示しつつ、コウノトリの生態や人間の営みとの交わりなどを楽しく解説してくれる 右/公開飼育ケージでは6羽のコウノトリが飼育されている


コウノトリと人間との文化的な関わりや野生復帰の歴史を、はく製やパネル、映像で紹介。ウッドデッキからは公開飼育ケージを自然解説員のガイドを聞きながら間近に見学できる。週末には自然観察会の開催も。

豊岡市コウノトリ文化館(とよおかしりつコウノトリぶんかかん)

TEL.0796-23-7750 
住所/兵庫県豊岡市祥雲寺127 
営業時間/9:00 ~ 17:00 
定休日/月(祝日の場合はその翌火休)
入館料/無料(コウノトリ環境協力金100円・任意)

豊岡市立田鶴野小学校の給食の様子

【取材ノート】
豊岡市立田鶴野小学校で6年生の給食を特別に見学させてもらう。同市では、2007年から学校給食で減農薬の「コウノトリ育むお米」の使用が始まった。この3学期は無農薬米を提供しているとのこと。校内放送で「コウノトリ育むお米」をはじめとする地産地消の食材を紹介していた。ごはんの感想を尋ねると「おいしいです!」と児童たちの元気な声が返ってきた。

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