実家から聖徳太子の「1万円札」が出てきましたが、古いお金はまだ使えますか? 7月に「新札」が出たら使えなくなることもあるのでしょうか…?

日本では数年おきに新紙幣が発行されます。そのため、それまで使っていた紙幣は旧札として使用されることになりますが、一定期間を過ぎた紙幣も使えるのでしょうか?
 
例えば、「聖徳太子」が描かれている1万円札は1986年1月4日に発行が停止されているため、現在では使えないようにも思えます。また、2024年7月に新紙幣が発行されるのでその後も旧紙幣が使用できるのかも気になるところです。
 
そこで本記事では、聖徳太子の1万円札が使用できるのかについて解説していくと共に、2024年7月から発行される新紙幣についても紹介していきます。

新紙幣の発行はおおむね20年に1度

日本で紙幣を発行しているのは日本銀行です。紙幣は一定期間を過ぎると新紙幣が発行されるようになっています。今回の新紙幣発行の理由は「紙幣の偽造防止技術を新しくすること」、「ユニバーサルなデザインが世界の潮流であること」といった2つです。

 

まず、紙幣には偽造防止のためにさまざまな技術が盛り込まれています。例えば、すかしや凹版印刷です。これらの技術は紙幣の偽造を防止するために有効ですが、民間の印刷技術も進歩しているため長期間紙幣が変わらないと偽造のリスクが高くなってしまいます。また、目の不自由な人や海外の人のためにもユニバーサルなデザインが求められています。

 

そこで、現在はおおむね20年という期間がたつと新紙幣を発行し、偽造防止技術とデザインを新しくしているのです。

 

聖徳太子が描かれている1万円札はいつまで使用できる?

聖徳太子が描かれている1万円札は1986円1月4日に発行が停止されていますが、福沢諭吉に代わるまで長い期間発行されてきました。その後も使用可能ですが、現在は見かけることはほとんどありません。そのため、現在は使用できないようにも思うかもしれません。

 

しかし、日本銀行によると現在発行されていない紙幣でも有効な紙幣もあります。これまでに53種類の銀行券が発行されていて、現在は22種類が有効です。その中には聖徳太子が描かれている1万円札も該当しており、2024年7月以降も問題なく使用できます。

 

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