老後の収入の要となる年金ですが、自分はどのくらいの金額を受け取れるのか気になっている人もいるでしょう。
本記事では、男性で月15万円以上の年金をもらう人の割合を解説します。また、年金受給額の少ない男性が今から始めるべき老後対策3つについても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
男性で月15万円の厚生年金をもらう人の割合
老後の生活水準にもよりますが、単身者であれば月15万円の年金だけで生活が可能な人も多いでしょう。では、実際に男性で月15万円以上の年金を受け取る人はどれくらいいるのでしょうか。会社員などの厚生年金受給者の男性がもらう年金額の分布は図表1のとおりです。
図表1
厚生労働省 年金局令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況 より筆者作成
男性の厚生年金受給者で月15万円以上の年金をもらう人の割合は64.2%です。半数以上が月15万円を超える年金をもらっています。
なお、図表1は会社員などの厚生年金受給者がもらう年金額です。自営業者やフリーランスなどは基本的に厚生年金をもらえないため、年金受給額が下がることに注意しましょう。
年金受給額は年収によって異なる
厚生年金は、会社員や公務員時代の収入と勤務期間によって受給額が決まる仕組みです。では、月15万円の年金をもらうためには現役時代にどの程度の年収が必要なのでしょうか。以下の条件でシミュレーションしてみましょう。
●1975年1月1日生まれ
●20歳から60歳まで会社員として勤務
●65歳から年金を受給開始
現役時代の平均年収ごとにみた年金受給額は図表2のとおりです。
図表2
厚生労働省 公的年金シミュレーターより筆者作成
平均年収が500万円の場合、もらえる年金は月15万円を超えます。また、平均年収が700万円の会社員は月20万円近い年金を受給可能です。現役時代の平均年収が、老後の年金受給額に与える影響の大きさが分かります。
配信: ファイナンシャルフィールド