引き締めるレーザー治療の注意点
編集部
治療は一度で効果が得られるのですか? 繰り返す必要はありますか?
篠原先生
ほとんどの場合、4~7回の治療で効果を実感しています。中には2~3回の治療で満足する人や、1回目の治療中から変化を感じる人もいます。症状により、照射部位やレーザーの強さやショット数を毎回調整することで、より大きな治療効果を期待することができます。
編集部
どれくらいの期間を空けて治療をおこなえばいいのですか?
篠原先生
目安として、2~4週間程度間隔を空けて治療をおこなってください。
編集部
治療による服作用はありますか?
篠原先生
稀に口内炎を発症することがありますが、それほど重篤なものはありません。
編集部
すでに口蓋垂を切除する治療をおこなったことがある人でも、治療を受けることができますか?
篠原先生
はい、大丈夫です。口蓋垂を切除した場合、組織が再生されていびきが再発することもあります。そのような場合でも、切らずに引き締めるレーザー治療を受けることが可能です。実際に切除の効果がなく、当院の切らないレーザー治療で劇的にいびきが改善された患者さんもいらっしゃいます。
編集部
治療後の注意点はありますか?
篠原先生
術後は痛みやダウンタイムがほとんどないので、通常の生活を送ることができます。ただ、喉の粘膜にレーザーを照射した後は粘膜が若干薄くなっているため、治療当日は禁煙・禁酒を心がけ、刺激のある食べものは控えましょう。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
篠原先生
お酒を飲んだときや、風邪を引いたときだけいびきをかくという一過性のものであれば、それほど心配することはありません。しかし、いびきがずっと続いたり、途中で呼吸が止まったりする場合には注意が必要です。特に睡眠中、無呼吸や低呼吸の状態になる睡眠時無呼吸症候群を発症している場合には高血圧、心臓血管疾患、脳卒中、糖尿病、認知症などのリスクが高まることがわかっています。切らずに引き締めるレーザー治療は体への負担が少ない上に得られる効果も高く、症状が大きく改善された人も少なくありません。ぜひ、いびきで悩んでいる場合にはご相談ください。
編集部まとめ
いびきをかいていると眠りが浅くなり、日中の眠気を招いたり、仕事や勉強のパフォーマンスが低下したり、様々な弊害をもたらします。いびきの治療は近年、著しく進化しているため、悩んでいる場合は一度、医療機関へ相談してみてはいかがでしょうか。
配信: Medical DOC