樋口直哉さんに教わる、最高においしいブロッコリーの食べ方

「いつもの食材を最高においしく食べる」がテーマの本企画、第8回目はブロッコリーを取り上げます。樋口さん、今回は特に悩まれたそう。一体どんな料理を選ばれたのでしょうか?

教えてくれた人:樋口直哉さん

1981年東京都生まれ。服部栄養専門学校卒業。ロジカルで理知的なレシピ解説で人気を集める。作家としても活動し、2005年のデビュー作『さよならアメリカ』は第48回群像新人文学賞を受賞。近著に『樋口直哉のあたらしいソース いつもの料理が劇的においしくなる』(グラフィック社)がある。

今回の食材:ブロッコリー

今回は悩みました!というのも、ブロッコリーのうま味は水溶性なんです。だから「焼く」か「揚げる」がおいしく調理するポイント。薪(まき)で焼くと最高にうまいけど、家庭でやるのはむずかしい。素揚げもいいけど、ブロッコリーって油が跳ねやすいからたっぷりの油で揚げてほしい。なので、家庭でやるのはあまり現実的ではない。

ということで、選んだレシピは「おひたし」です。お湯ではなく、出汁で煮ることでブロッコリーのうま味を逃がさず、出汁とブロッコリー自体のうま味を合わせて最高においしくいただきましょう。

ブロッコリーは鮮度が落ちると黄色っぽくなります。緑の部分がきれいで、固く締まっているものを選んでください。

下ごしらえのポイント

最初に、小房に分けていきます。大きい房は半分か1/4ぐらいに切りましょう。茎のほうから包丁を入れて割くようにすると、崩さずに分けられます。

小房に分けたら、ボウルなどに水を入れてよく洗い、ざるに上げて水気を切ります。ブロッコリーは意外と土がついているんです、しっかり洗ってください。

さあ、それでは作っていきましょうか。

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