『関節リウマチ』の検査方法はご存知ですか? リウマチ専門医が解説!

『関節リウマチ』の検査方法はご存知ですか? リウマチ専門医が解説!

リウマチの検査とは? 専門医が解説!

編集部

リウマチの検査には、どんなものがあるでしょうか?

上原先生

血液検査と画像検査で診断されます。血液検査と言っても免疫に関する項目や、炎症に関する項目、また、関節リウマチの患者さんは貧血を合併しやすくなるため、貧血の項目もチェックします。さらに、関節リウマチ以外の病気と区別するために、「抗核抗体(ANA)」という項目も確認する必要があります。

編集部

画像検査はどうですか?

上原先生

レントゲン検査やMRI検査などで、関節や骨の状態を確認します。さらに、関節超音波(エコー)検査を行えば、関節の中で起こっている炎症や骨の破壊をリアルタイムで確認することができます。これらの結果を国際的な診断基準にあてはめ、総合的に関節リウマチの診断を行なっていきます。

編集部

最後に、MedicalDOCの読者へのメッセージがあればお願いします。

上原先生

関節リウマチは、早期発見・早期治療がとても大切な疾患です。関節リウマチの家族歴のある人はもちろん、家族に関節リウマチの人がいない場合も、手のこわばりや関節の痛みなどが気になったら早めに専門の医療機関を受診してください。リウマチ=関節の変形というイメージが大きいかもしれませんが、発症初期の段階では変形は生じず、痛みだけの方も多いです。そのため、市販の痛み止めで我慢してしまう人や、整形外科などにかかっても痛み止めで様子を見てしまうケースもみられます。心配な方はリウマチ科や膠原病内科など、専門の医療機関に相談してみてください。

編集部まとめ

関節リウマチやその検査について、医師に解説していただきました。早期発見がとても大事であること、そして、そのためには軽度の関節の痛みや腫れ、こわばりが朝だけであっても、リウマチ科で検査をしてもらうことが重要とのことでした。「年齢のせい」と我慢している方は、一度専門の医療機関に相談してみてはいかがでしょうか。

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