借金まとめる方法としての「借金一本化」のメリット・デメリットを解説

借金まとめる方法としての「借金一本化」のメリット・デメリットを解説

3、審査が甘い借金おまとめローンってあるの?

おまとめローンを利用して借金を一本化したいと思っても、審査に通るかどうか不安な人も多いことでしょう。

では、審査が甘いおまとめローンは存在するのでしょうか。

ここでは、おまとめローンを利用するときの金融機関の選び方と注意点を解説します。

(1)審査基準は金融機関により異なる

借金の審査基準は一律に決まっているものではなく、金融機関ごとに異なります。これは、おまとめローンについても同様です。

したがって、審査の厳しいおまとめローンから審査の甘いおまとめローンまで、さまざまなものがあります。

(2)金融機関の選び方

そこで金融機関の選び方が重要となります。

おまとめローンを取り扱っている金融機関には、大きく分けて次の3種類があります。

政府系の金融機関(日本政策金融公庫、ろうきんなど)
銀行系の金融機関
消費者金融系の金融機関

審査基準は上から順番に厳しく、消費者金融系の金融機関が最も甘くなります。

消費者金融系の金融機関の中でも、銀行と提携している業者よりは提携していない業者の方が審査が甘いことが多いです。

審査が厳しい金融機関ほど、おまとめローンの金利は低く、融資限度額も大きい傾向にあります。

逆に、審査が甘い金融機関のおまとめローンは金利が高く、融資限度額も小さくなりがちです。

そこで、審査で高評価が得られやすい人(収入が多い、勤続年数が長い、安定した職業に就いている、持ち家がある、延滞歴がない、など)は、政府系の金融機関や銀行系の金融機関におまとめローンを申し込んでみるとよいでしょう。

これらの条件が悪い人は、消費者金融系の金融機関を選ばざるを得ないかもしれません。

ただ、おまとめローンには数多くの商品がありますので、まずは情報を数多く集めて、比較検討してみましょう。

(3)審査が甘い金融機関で借金を一本化する場合の注意点

借金の一本化をするためには審査に通らなければ始まりませんから、審査が通りにくい可能性のある人は、審査の甘い消費者金融系のおまとめローンを利用するのも一つの方法です。

ただし、その場合は一般的に金利は高めになりますので、返済総額が増えてしまう可能性が高いことに注意が必要です。

また、他社借入を禁止する消費者金融業者は少ないので、借り増しによって借金が倍増しかねないおそれもあります。

審査が甘い金融機関で借金を一本化するなら、「もう借りない」「家計を見直す」「繰り上げ返済をして少しでも早く完済する」といった覚悟が必要になります。

あるいは、金利が高くてもまず一本化して借入先を減らし、残高が減ってきたところで、金利の交渉をしたり、再度金利の低いところへの借り換えを検討することも考えられます。

いずれにしても、先を見据えて完済までの計画を練ることが大事です。

4、借金一本化の具体的な手続きの流れ

それでは、実際に借金をひとつにまとめる「借金一本化」をするには、どのような手続きをすればよいのでしょうか。

流れに沿ってみていきましょう。

(1)申込み

まずはおまとめローンの借入先に、ローン借入の申込みをします。

Web上や店舗などで申込みをすることができます。

消費者金融系や銀行系のおまとめローンはWeb完結できるものが多いので、パソコンやスマホをお持ちの方は利用するとよいでしょう。

(2)審査

申込みをすると、金融機関側で審査が行われます。

返済能力がありそうだと判断されたら審査に通りますし、そうでなければ審査に落とされます。

いずれにしても、回答を待つことになります。

(3)借入実行

審査に通ったら、融資が実行されます。本人名義の口座宛に融資金が振り込まれることが多いです。

(4)前の借金を完済

融資が実行されたら、そのお金で以前の借入先の借金をすべて完済します。

これにより、借金が新たなおまとめローンの借金に一本化されます。

政府系の金融機関の場合は、以前の借金を完済したことの証明を求められるので、おまとめローンで借りたお金を他の用途に流用することはできません。

銀行系や消費者金融系の金融機関を利用した場合も、以前の借金は必ず完済しておきましょう。

(5)新しい借金の返済開始と完済

借金が一本化されたら、返済を開始します。

約定通りに支払を終えれば、借金を完済することができます。

返済方法は口座引き落とし、ATMからの振り込み、Web返済など、通常の借金の場合と同じです。

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