■ママたちの行動を監視。情報収集をするボスママ
まずは、まわりの行動を常に監視して、しかも情報を漏らすボスママのお話。徐々に孤立していったようです。
「転勤で首都圏のUR住宅に住んでいた時、近所に息子の同級生が10人ほどいて、そのママたちと近くの公園でいつも雑談していたのですが、その中に“ボス”がいました。住宅街の出入り口付近で子どもを遊ばせていて、そこを通るママに声をかけ、『今からどこに行くの?』と聞くんです。近所のママの行動を把握しておかないと落ち着かないようで、しかも聞いてもいないのに伝えてきて、個人情報がだだ漏れでした。
他人の情報は言いふらすくせに、自分のことを聞かれると答えることはなく、いつも違う話にすり替えます。周囲のママたちの不信感が募るのも当然です。少しずつボスママから離れていく人が出てきました。
最終的に、『もう関東には住めない。ママ友関係に疲れた。早く地元に帰りたい』とボスママに話し、遠回しに『あなたたちのせいでストレスが溜まっている』と伝えました。それからは、一切絡んでいません」(30代・女性)
まさに「因果応報」。人が嫌がることをしていたのだから、だんだん離れる人が増えるのも当たり前ですよね。
■ボスママに責められ娘が号泣!?
続いては、子どものけんかが原因で起こったトラブル。娘を泣かされた女性がボスママに立ち向かった結果……。
「うちの子が小学4年生だった頃、ボスママの子(=Aちゃん)と仲違いをしたようで、娘なりに考えて、Aちゃんとの付き合いをやめていたようでした。そのボスママは毎年PTAの役員に就いていて、しょっちゅう校内にいます。学校行事などはもちろん、先生たちにも口を出し、ほかの役員やママたちを従えているような人でした。
Aちゃんはボスママに『Sちゃん(=我が子)とけんかをしちゃったから仲直りしたい』と訴えていたようで、ある日、校内で娘を見かけたボスママは『Sちゃん、どうしてうちの子と仲良くしてくれないの?』『どうして?』『何があったのか教えて!』と詰め寄ったのです。娘は突然詰め寄られてパニックになり、泣きながら『Aちゃんは悪口ばかり言うから仲良くしたくない』と言い残し、走って逃げたといいます。
その夜、ボスママから電話がありました。『今日、Sちゃんに話を聞こうと思ったら泣かれてしまった』『うちの子と仲良くしてほしいだけなのに』とのこと。しかし私は『大人が子どもに突然詰め寄るなんて非常識すぎる』『うちの子はAちゃんと仲良くしたくないと言っている』と、きっぱり反論しました。最終的に担任の先生にも間に入ってもらい、両者の言い分を聞いてくれ、その結果、『大人が口出しをせずに見守りましょう』ということに。
その一件があってから、ボスママ一派の目に留まると『ほら、あの人だよ』とこそこそ陰口を言われるようになりました。私はほかにも仲良くしているママはたくさんいたので特に気にならなかったし、娘もまったく意に介さずほかのお友だちと楽しい学校生活を送れたようです。
ボスママ親子はいろいろなところでトラブルを起こしていたらしく、被害者の方々から『大変だったね』と同情されました」(50代・女性)
いくら顔見知りだからといって、突然詰め寄られるなんて、大人でも怖いですよね。結果的に、この女性も娘さんも楽しく過ごせたようでよかったです!
(文・イラスト:ママテナ編集部)