ホットだから温まるとは限らない?本当に体を温める飲み物は?

ホットだから温まるとは限らない?本当に体を温める飲み物は?

第13回 もっと季節を楽しみたい!
冷えが気になる季節ですが、温かい飲み物でほっとひと息つく時間は、誰にとっても至福のひと時ではないでしょうか。近年の“温活”ブームで、体を温める効果を謳った商品も多く並んでいます。とはいえ、温かい飲み物であれば単純に体を温めてくれる…というわけでもないようです。では、本当に体を温められる飲み物とは、一体どんなものなのでしょうか。

ホットドリンク人気1位は●●!では、体を温める飲み物って?

あらゆるものをランキングで紹介する「gooランキング」の「自販機の好きなホットドリンクランキング」では、1位に「コーンポタージュ」、2位に「ミルクココア」、3位に「カフェオレ」、4位に「ミルクティー」、5位に「おしるこ」がランクイン。熱い季節に喉が渇いていると、甘みの付いていない水やお茶、シュワっと爽快な炭酸飲料が飲みたくなるものですが、寒い季節は甘くてとろみのある濃厚な飲み物が好まれているようです。

さて、そんなホットドリンクについて、興味深い検証が行われていました。2019年12月24日放送の「この差って何ですか」(TBS系)は「体を温める飲み物と体を温めない飲み物の差」がテーマ。6つのホットドリンク(緑茶、コーヒー、紅茶、ココア、甘酒、しょうが湯)を、実際に冷え性で悩んでいる20代から40代の6名が飲んで検証しました。

その結果、堂々の1位に輝いたのは、なんと「ココア」でした。gooランキングでは2位だった「ココア」ですが、無意識のうちに人々はココアを飲んであったまりたいと感じ、惹きつけられていたのかも知れません。ココアに含まれるカカオポリフェノールには血行を促進する効果があり、体を温めるといわれています。

なお、「体を温める飲み物」と聞いて真っ先に思い浮かぶ「しょうが湯」は、紅茶よりも低く3位という結果に。同番組によれば、しょうがに含まれる「ショウガオール」は急激に体を温めるため、発汗作用により体温を下げたと考えられるとのこと。意外な結果に驚きますよね。

なぜか味が薄い、粉が残っちゃう…ココアを美味しく作るには?

とはいえ、自分でいれて飲むには、コーヒーや日本茶、紅茶ほど定着していない印象があるココア。甘みをつけたインスタントココアも販売されていますが、糖分などを含まない純粋なココアの粉末でいれるとなると、いまひとつ味が薄い、粉が溶け残ってしまう…ということはないでしょうか?

“ちょい足し”でコクあるココアが完成!

質問&検索コミュニティの「教えて!goo」には「おいしいココアの作り方」という質問が投稿されていました。自分で作ると、味が薄く、おいしく感じられないという相談者。味が薄いならと粉をたくさんいれてみるものの、今度は粉が溶けず…何か良い方法はないかと投げかけています。

そこで、回答者からはコクを出すためのさまざまなアイデアが。

・仕上がりに塩一つまみと、バターを少々入れるとコクが出ますよ。
・お湯だけなら牛乳に変えてみましょう。クリープを少し入れるとコクがでて美味しいです。
・最後に生クリームを足すとさらにコクが出ます。
・ちょっとズルイ手かも知れませんが…ビターチョコレートを入れてしまうと美味しくなります。

生クリームにバター、チョコレート…いずれも油分を多く含む食品です。これらがココアに程よいコクを加えてくれるのでしょう。試す価値はありそうです。

風味は「練り」が重要!?

オランダで生まれた「VAN HOUTEN COCOA」(バンホーテン ココア)を扱う「片岡物産」の公式サイトによると、
風味を良くするには「練り」が大切だそう。なめらかなペースト状になるまでしっかりと練る工程が不可欠のようです。

また、ホイップした生クリームを浮かべる、シナモンスティックを添えるといったバリエーションも提案されています。日本茶やコーヒー、紅茶に並ぶホットドリンクの定番として、自分にぴったり合う飲み方を追求するのも楽しいですね。

ポリフェノールといえばワイン!冬ならではの味わい方は?

体を温める効果があるといわれるポリフェノールに注目してみましょう。ポリフェノールがたっぷり含まれる飲み物といえば、赤ワイン。冬ならではの味わい方なら、何といってもホットワインでしょう。スパイスの香りがたまらないホットワインは、ドイツでは「グリューワイン」(グリューヴァイン)と呼ばれ、広く親しまれています。クリスマスの時期に開催されるクリスマスマーケットで多くのスタンドが並ぶ光景も冬の風物詩です。

そんな本格的なグリューワインを、自宅でも手軽に味わいたいですよね。質問&検索コミュニティの「教えて!goo」が話題の出来事のQ&Aをコラム形式で紹介する「教えて!ウォッチ」には、グリューワインの簡単な作り方を紹介する記事がありました。

赤ワインを丸ごと1本使い、オレンジ、リンゴ、シナモンスティック、クローブ、砂糖といった材料を合わせて作る様子が、動画で紹介されています。沸騰しないように注意しながらゆっくり煮込むのがコツなのだとか。しょうがを入れると辛味と暖かさが増すため、味に変化を加えたいときにオススメなのだそう。

スパイス、ハーブ、フルーツを足したり引いたりして、その日の気分に合った最高の一杯を探るのも楽しいですね。

体を温める飲み物で、冷えとさようなら

朝食に、仕事中に、食後に、就寝前に…これまで何気なく飲んでいたホットドリンクをココアにするだけで、飲んだ後の体のポカポカがさらに持続するかもしれません。ご紹介したホットワインも、一度作ったらハマってしまうかも!?寒さの本番はこれからです。美味しい飲み物で体を温める習慣を付けて、まだまだ続く冬を楽しく乗り切りたいですね。