小学生の親の3割がもはや「買わない」、かつては入学に合わせて買うのが当たり前だったものとは?

小学生の親の3割がもはや「買わない」、かつては入学に合わせて買うのが当たり前だったものとは?

リビング学習も人気

一方、学習机を購入しない理由のひとつに、親子のコミュニケーションを重視する声があげられます。家族が集まるリビングやダイニングのテーブルで勉強する、リビング学習を採用している家庭も多いでしょう。

ダイニング学習派があげるメリットは、親が子の学習状況を見やすいこと、兄弟姉妹の間で相乗効果が得られることなどです。上の子が学習をはじめると、下の子も自然に机に向かうといった光景はよく見られます。食事の支度をしながら子どもたちとコミュニケーションが取れる点は、忙しい親にとってメリットになるでしょう。家族共用の場所を利用するわけですから、その都度片づけも必要になり、片付けの習慣も身につきやすいといえます。

また、学習机を購入していても、結局勉強する場所はダイニングになる場合もいます。学校の勉強に慣れるまでは、家庭学習に取り組む姿をみたうえで購入を検討しても遅くはないでしょう。

もちろん、購入しないご家庭のなかには「家に置き場所がない」「いわゆる学習机っぽいデザインが好きではない」という意見もあるでしょう。一般的な学習机は、天板と袖机、椅子、卓上本棚などがセットになっています。それなりに場所を取りますので、あえて購入しないという判断もあり得ますね。

子どもの学習机の予算は?

Q.子どもの学習机の予算を教えてください。

学習机を購入した、または購入予定のご家庭に、予算をうかがってみました。結果は、1~3万円未満が約33%、3~5万円未満が約32%となっています。1~5万円が購入価格帯のボリュームゾーンだといえるでしょう。

学習机は、小学校6年間、中学校3年間、高校3年間の計12年間の使用をイメージして作られています。もちろん、もっと長く使用することもできますが、子どものころ購入した学習机を今も使い続けている大人は、少ないのではないでしょうか?

購入時期にもよりますが、長くて12年強、短くて数年で処分される可能性のある家具と考えれば、かけられるコストはある程度決まってくるでしょう。

使用する木材の質や、デザインによっても価格は変わります。セット品はお値打ちなものが多く出回っていますが、学習机の椅子のなかには、木製で固かったり、使いづらかったりするものがあります。机と椅子を別々に購入するなど、カスタムメイドの学習机システムを作るのも、楽しい作業です。

机を使用しているうちに、自分らしい使い方や好みが出てきます。子どもと相談しながら、少しずつ買いそろえていくという方法もあります。

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